天皇賞・春2018のデータ 其の9
天皇賞・春2018のデータ其の9 K
天皇賞・春2018予想
今回は傾向やデータから天皇賞・春を紐解いて行きます。今年の天皇賞・春は予想が難解です。抜けた馬がいない。
【天皇賞・春2018過去傾向、データ分析】
まずはクリンチャーの鞍上が三浦皇成騎手に決まりました。大怪我から復帰した三浦ジョッキー。キャリアは既に10年以上経ちました。天皇賞・春という大舞台でG1初制覇の大チャンスが巡って来ました。これは正直応援したい所です。折り合いに課題が多い馬なので、上手く導く事が出来るか?しかし、怪我から復帰した三浦ジョッキーは鬼気迫る競馬が出来るようになった感じ。大阪杯のシュヴァルグランは、仕方ない競馬だったと思う。あれは騎乗よりも馬の問題の方が大きかった。今回はテン乗りのクリンチャー。そう簡単じゃないと思うが、チャンスはあると思います。
ぜひ頑張って欲しい!!!
それでは本題の方へ行きましょう!
まず人気順の成績。これ、中々凄いデータです。
過去10年で1番人気の馬が勝利したのは、たったの1回のみ。それこそ昨年のレコード決着だったキタサンブラックです。2番人気の勝率が圧倒的に良いレース。このデータは2番人気が良いと判断するよりも1番人気を疑うレースと考えるべき。昨年こそガチガチの決着でしたが天皇賞・春はそこまで堅いレースじゃない。しかも今年の1番人気は大阪杯で大敗したシュヴァルグランが濃厚。今年も怪しい臭いがプンプンする…。それに加えて抜けた人気になりそうな馬がいない。
到底人気順で決着するような年では無いと思います。一発狙いに行っても嵌ればデカい1戦かもしれません!
次にローテーション。
ここは特に捻る必要は無さそう。阪神大賞典、日経賞、大阪杯。まあ普通に考えてここから来る馬です。
傾向が変わったと言えば、昨年の大阪杯G1昇格の影響。しかし今年は大阪杯で上位に入った馬が1頭も出走しない…スワーヴリチャード、ペルシアンナイト、アルアイン。
何だかこの流れは今後も続いて行きそうです。この辺りの馬が天皇賞・春に出走して来たらまた面白かったはず。しかし、安田記念や香港で出走するという…大阪杯というレースはそういう位置付けになって行くんでしょうね~。
それはさておき。
まあ、ローテーションに関しては特に言う事はない。普通に阪神大賞典、日経賞、大阪杯組を重視して良いと思う。唯一、大阪杯が昨年から傾向が変わったと考えたい。そこで、今年の場合は斤量が重くなる上がり馬がいるじゃないですか?G1なので58キロですよ。
それなら斤量増の馬が好走出来ているのか?
傾向を確認してみます。
今回3キロ以上増は厳しいデータです。これ、チェスナットコートには厳しいデータです。そもそもG1初挑戦の馬なので、そこまで望むのは厳しい所か。サトノクロニクルにも厳しいデータです…。
次に好走年齢の確認。
まあ重視して買えるのは4~6歳馬です。8歳以上で馬券に絡んだのは2016年のカレンミロティック。今年も10歳になって出走しますが、基本的には厳しいと考えてOK。その他の8歳以上馬は以下の通り。
スマートレイアー、トミケンスラーヴァ、トウシンモンステラ、ピンポン
このメンバーじゃあキツイです。唯一拾えてスマートレイアー?そんなスマートレイアーも今回56キロでしょう?楽じゃないです…。
抑えで少々考える程度で基本的には切る方向性で良いと思う。後は枠次第と言えそうです。
次に脚質。
これねぇ…何とも言えないデータなんです。突出してこれが良い、というデータがない。上がり最速が優秀とか、逃げ、追い込みが突出して良いとか。そういう類のものが無いので、上がり3ハロンで何秒出せる馬が~、とか考えなくていいと思います。
それよりも位置ですね。位置を取りに行ける馬。
スタミナは必須で時計対応が出来る、前目の位置を取れる、そこそこの上がりを使える。
こういう馬ですよ。
4コーナーの位置取りを見ればわかります。
4コーナーで先頭だった馬が勝率30%ですよ?
4コーナーで最後方にいるような馬では、ほぼ勝てないレースと考えて良い。前に張って勝負するレースです。
と言っても逃げるとかでは無く、先行し早め先頭という競馬が出来る馬。
今年のメンバーに例えてみると、先行馬はそこそこ揃っています。逆に、4コーナーで早め先頭が出来ないであろう馬を少しチョイスします。
シュヴァルグラン、アルバート、レインボーライン、ミッキーロケット、ソールインパクト
この馬たちは4コーナーで先頭はまずあり得ない。
↑の馬が4コーナーで先頭になる前に、
クリンチャー、ガンコ、カレンミロティック
この辺の馬は先に4コーナーに入る。
トーセンバジルはミルコが先行したら4コーナー先頭があり得るかもしれないです。
スワーヴリチャードであの競馬をするのだから。
最後に枠順別成績を確認してみましょう!
当然ながら内目の枠が有利。軸馬は内目から選びたい所。ただし、外枠が全くダメという訳じゃないので注意。割り引くと考えて、極端に消すとかじゃありません。昨年もサトノダイヤモンドが外枠からキッチリ3着に来てます。
逆にサトノダイヤモンドが内枠だったら1,2着の可能性があった、と考える。そういう意味での割り引きです。
それでは過去の傾向的に最も有力な1頭をランキングの方で紹介します。
注目馬はこちら⇒ガンコ
枠に関しては週末まで何とも言えない。それ以外の傾向やデータに当てはまるのがこの馬。
う~ん…。
この馬の特徴を知っていると思うだけに、扱いが難しい。過去の傾向的にはバッチリなんですけど。