函館記念2018のデータ 其の6
函館記念2018のデータ其の6 U
函館記念の過去のデータ
まずは、函館記念の過去のデータを。
過去9回分のものを記載。
人気と連対率
▶1番人気【0-2-0-7】連対率22%
▶2番人気【2-0-1-6】連対率22%
▶3番人気【3-0-0-6】連対率33%
▶4番人気【3-0-0-6】連対率33%
▶5番人気【1-0-1-7】連対率11%
▶6~9番人気【0-3-7-26】連対率8%
▶10番人気以下【0-4-0-57】連対率7%
年齢
▶4歳馬【2-3-1-8】連対率36%
▶5歳馬【3-1-3-27】連対率12%
▶6歳馬【2-1-3-37】連対率7%
▶7歳上【2-4-1-41】連対率13%
脚質
▶逃げ【2-0-1-6】連対率22%
▶先行【3-6-4-18】連対率29%
▶差し【3-3-3-47】連対率11%
▶追込【0-0-1-43】連対率0%
荒れるレース
昨年を含めて、ここ7年連続で大荒れしているレースで、それまでは上位人気馬が1頭は馬券に絡んでいたのに、昨年はついに人気のない馬だけで決着…1番人気馬は1着がないどころか、ほとんど馬券にすら絡めていないから、かなり手広く予想しないと的中は難しいんじゃないかなって思います。
過去9回で2着と3着に入線した馬の人気を見てみると、どちらも9頭中7頭が6番人気以下の伏兵となっていた。逆に1着に関しては全て5番人気以内に推された馬だったから、レース傾向的に1着は上位人気馬、2着以下は6番人気以下の馬で組み立てると的中出来ることになる。盲目的にそういう買い方をしてみても良いかも?
馬場が極端に渋った昨年は外枠のみで決着したけど、それを除くと良馬場~稍重で開催された過去8回では8番より内に入った馬しか勝利経験がないみたい。内枠に入った人気馬は1着の可能性が高いと言えそう。
高齢馬も活躍するレース
7歳以上の高齢馬の活躍がかなり目立つレースで、昨年は14番人気の伏兵が2着入線。2年前も、最低人気で4着に入線してあわやの馬券内もあったくらい顕著な活躍を見せている。近年不振続きでも、小回り適性さえあれば活躍出来るようなレースで、人気の低い高齢馬で過去重賞で好走した経験のある馬などは積極的に狙ってみても良いかもしれません。
年齢で一歩リードしているのは4歳馬かな!出走頭数は少ないけど連対率が他を圧倒して高いからね!特に前走がオープンより上のグレードだった馬というのが狙い目です。昇級馬はあまり活躍していないレースだから。ハンデ戦らしくあとはどの世代であっても大差ないです。
追い込み馬は消し
追い込み馬は3着の経験はあるんだけど、連対経験はなくて基本消しでいいです。内枠の馬が好走していることも関係していて、洋芝で力の要る馬場を直線一気でごぼう抜き出来るような馬は、このレベルのレースには出走してこないと思う。コース形態的にも捲れる馬以外は後方待機馬はいらない。
今回は昨年同様に馬場が渋りそうなんだけど、その昨年は4角で3番手以内につけていた馬のみで決着したし、逃げた馬も3着を確保。馬場が重いと前に行った馬に有利に働くし、先行脚質の馬を中心に予想すると良いと思います。
それと、今年は巴賞組の好走確率はかなり高いと思う。昨年も言及した中間の気温の関係で今年はかなり涼しいから。中間の温度が高かった年は巴賞組は全滅…逆に低かった年は複数絡むというデータに基づくと、今年は巴賞組は全て選ぶくらいの勢いでいったほうが良いと判断しました。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
ブラックバゴ・ナイトオブナイツ・ブレスジャーニー
☆ブラックバゴ
中山金杯で4着入線して以来、半年ぶりのレース。その中山金杯では勝負どころで動けずに、スローペースからのロングスパート戦で直線だけの競馬になったから、結果は度外視していいと思っていて、ただそれでも4着に突っ込んできた。一番強い競馬をしていたし、休み明けも苦にしないタイプでハンデも56kgと手頃な今回は、一番勝利に近いんじゃないかなって思ってます。
1週前の追い切りは函館の芝コースで岩田騎手を背に5ハロン65.2秒、ラスト1ハロン12.1秒を馬なりで計時していた。首の使い方がかなり良くて、素軽さ満点の追い切り!仕掛けてからの反応も文句無しで、時計以上に評価出来る部分が多かった。1週前時点でこれだから、当週できっちり仕上がってくると思います。
渋った馬場も問題なく、むしろ得意な方で昨年のアンドロメダSでは京都の内回りを重馬場ながら3角~4角で外めを追走してまくり気味に押し上げて、かなり大味な競馬を見せて長く脚を使って差し切り勝ち。同舞台でも同じ様な競馬をして上がり最速をマークして好走経験があるし、後方から競馬をする馬だったとしてもこの馬は必ず選んでおきたい。
☆ナイトオブナイツ
重馬場だった巴賞を制してこのレースに挑んできます。着差は僅差だったけど、4角では手応え抜群ながら前が開かずに、GOサインが出されたのは残り1ハロン地点から…ハービンジャー産駒らしくジリ脚の馬だから、自分の持ち味が活きるレース内容ではない中でしっかり勝ちきってくる辺り、ここでも侮れない1頭だと思う。
巴賞組だから中1週となることもあって、中間はまだ1本も時計を出していません。前走は滞在競馬ながら-10kgで出走してきたから、当週の追い切りの内容はしっかりと判断したいところ。坂路がないからウッドで強めに追われるのがベストな内容で、そういう調教なら状態は問題ないと判断出来る。
この馬の勝ち星のほとんどが1800mのレースだから、2000mはどうかというところはあるけど、前走の内容が2000mのレースみたいなものだったから…仕掛けたタイミング的にはもう1ハロンあっても最後まで脚を使えているはずだし、一度前に出てからは抜かれそうな気配が一切ありませんでした。小回りの函館なら2000mでも十分こなせると判断しています。時計は掛かったほうがいいだろう。出来れば前走のような渋った馬場で。
この馬も巴賞組。直線でしか勝負していないのに、終始内にモタれてしまっていたのは、完全に叩きとして使う名目で追い切りの本数も内容も明らかに急仕上げの感があったから。今回は中1週でレースを叩きとして使っている分、相当な上積みが期待できるし、モタれながらも重馬場で差し込んできて勝ち馬とコンマ1秒差でしょ?このメンバーではさすがに上位。
この馬も中間で時計を出した追い切りはないから、当週の追い切りには注目。渋った馬場も時計のかかる馬場も歓迎で、2歳時だけど渋った馬場でダンビュライトやスワーヴリチャードを重賞で破った経験もある実力馬。狙うなら絶対にここ!
柴田善臣騎手が夏競馬の時期に函館に参戦するのは、2015年の函館SSに出走したセイコーライコウ以来だし、わざわざ来るということは勝負になると思っているからこそ!広いコースのほうが良いタイプではあるし、右回りでは毎回モタれるようなところを見せているし、勝ちきるまではどうかなとは思うけど、凡走はしないだろう。