ローズS2018のデータ 其の4
ローズS2018のデータ其の4 U
ローズSの過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【4-2-1-3】連対率60%
▶2番人気【1-1-1-7】連対率20%
▶3番人気【0-0-2-8】連対率0%
▶4番人気【1-0-0-9】連対率10%
▶5番人気【1-0-1-8】連対率10%
▶6~9番人気【3-4-3-30】連対率18%
▶10番人気下【0-3-2-62】連対率5%
前走
▶1着【5-4-3-43】連対率16%
▶2着【0-3-2-7】連対率25%
▶3着【2-0-1-8】連対率18%
▶4,5着【2-0-2-14】連対率9%
▶6~9着【1-2-1-28】連対率9%
▶10着下【0-1-1-27】連対率3%
脚質
▶逃げ【0-2-1-7】連対率20%
▶先行【3-0-2-30】連対率9%
▶差し【5-5-6-53】連対率15%
▶追込【2-3-1-37】連対率12%
荒れる可能性はメンバー次第
秋華賞のトライアルレースで、オークスからこのレースに挑んでくる馬と夏の上がり馬が激突する非常に難しいレース。上位人気のみで決着した年が過去9回で2回もある一方で、二桁人気馬も頻繁に馬券に絡んでいます。
上位人気馬の中でも1番人気馬はかなりの好成績を収めていて、過去10年でほとんどの馬が馬券に絡んでいます。馬券外に飛んだ1番人気馬は全ての馬に共通点があって、昨年のファンディーナを含めて前走が牡馬のクラシックレースとなっていました。今年はそういう馬が1頭もいないし、1番人気に推された馬の信頼度は結構高いんじゃないかなって判断しています。
オークスで好走した馬がこのレースでも好走しやすいから、人気馬の好走が目立っているとはいえ、今年は有力各馬が揃って回避してしまっている状況で、オークスで掲示板に入った馬は1頭も出走してきていません。今年も昨年同様に荒れる可能性は十分あると思う。
基本的に前走4着以内から
前走で大敗してこのレースで巻き返した馬というのは、オークスや重賞レースに使われていた馬がほとんどでした。前走500万ならもちろん1着、1000万条件なら4着以内の馬しか重賞組以外は馬券に絡んでいません。ただ、オークスで上位入線した馬が1頭もいなかった2016年は1000万クラスで6着だった馬が馬券に絡んでいるから、案外500万条件の格上挑戦組も勝負になりそうです。
紫苑Sが3着までに優先出走権が与えられるようになってから、関東馬の出走は例年よりも少なくなっているけど、それでもなおここに出走してきた関東馬は注目しておきたいところ。特に賞金が足りなくて、キレる脚を持っている馬は特注で、今回で言うならウラヌスチャームとトーセンブレス、ゴージャスランチの3頭は特に理由がないなら選ぶべき。
決め手のある馬から
開幕2週目の馬場だし、前は止まらないはずなんだけど、ペースが結構速くなっているから、このレースは決め手のある馬が好走しやすいということで、差し馬の好走が目立っている。特に高いレベルでスピードの持続力と瞬発力が要求されるから、ディープ産駒の活躍が非常に目立っています。
勝ち馬のほとんどが差し馬なんだけど、このレースは先行馬は凡走しやすい反面、逃げ馬が好走することが非常に多い。ここ5年で3頭が馬券に絡んでいるし、1頭は4着…馬券に絡んだ3頭のうち2頭が前走で1000万条件を使って4着以内で、もう1頭は春以来のレースながら、重賞で2度の馬券内があった。今年逃げそうな馬の判断は難しいけど、ラテュロスは重賞で3着の経験があるし、前走1000万条件で4着以内というのも満たしているからこの馬かな。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
☆トーセンブレス
オークスを挫跖で取り消して以降の出走となります。末脚一辺倒の馬で、長く良い脚が使えるから、フラワーカップで2着の経験がありながらも、紫苑Sではなくわざわざ遠征してこの阪神の舞台にエントリー。直線が長く広いコース向きで、阪神JFでは上がり最速、桜花賞でも2番目の上がりを使って、ともに4着入線している好相性の競馬場で、ここは間違いなく走ってくると思う。
1週前の追い切りは、柴田善臣騎手を背に美浦のウッドコースで6ハロン84.2秒、ラスト1ハロン12.8秒を馬場の真ん中辺りを通って一杯に計時。先週の美浦のウッドは、かなり時計を要する馬場だったし、渋った馬場は現状そこまで得意ではない中でもストライドを伸ばした安定したフォームを披露。追走した馬を大差先着して上々の気配にあると言っていいです。使ってからのほうが良いタイプだし、本当に良い時と比べるとまだ良化の余地を残しているけど、このひと追いでグンと上向いてくるんじゃないでしょうか?当週軽めならベストです。
この時期になってくると、春先と比べて馬が完成の域に近づいてくることと、古馬とレースをやっている馬も増えてきて、3歳限定戦ながらも2~3歳戦特有のスローペースにはなりません。この馬は、ほとんどマイルで使われているけど、上がり勝負につきあわされて脚を余すことが多かった。良い意味で終いまで脚を使えたのはフラワーカップだったし、1800m戦のほうが末脚を出し切れると判断しています。持続力タイプだし、前が速くなりやすいこのレースにおいて、早めに仕掛けやすい条件も整っていて、本番で狙うよりここで狙うべき馬だと思う。
オークスで13着入線して、ここに挑んできます。しっかり折り合えていたけど、直線に向くころにはすでに手応えが怪しくて、かなり距離が長かった印象。まったく見どころがない内容だったけど、あのレースって上位3頭が1~4番手で競馬をした馬を全て潰してしまったから、あの着順はまったく度外視していいと思う。フラワーカップを制しているように1800mへの短縮は間違いなくプラスだし、パフォーマンスを上げてくればこのメンバーなら上位評価。
1週前の追い切りは、CWコースで5ハロン70.3秒、ラスト1ハロン11.7秒を3頭併せの最内を回って馬なりでマーク。2週連続でサトノワルキューレと併せられて、明らかにこちらのほうが反応の良さを見せていたし、速いところは一切やっていないけど既に体は出来上がっている印象で、使い減りが激しい馬だから休み明けのここがベストの状態となりそう。ルメール騎手を配してきているのもくさい。
スピードの持続力とパワーに優れたタイプで、近年は前半が速くなりやすく、タフな展開になるローズSは抜群に相性が良いと判断しています。フラワーカップでの坂の伸び脚も際立っていたし、1800mではまだ底をみせていなくて、しかもその2戦はそこまでペースは速くなならなかった。スローペースよりも流れた方が良いと思っているから、そういう展開になると思って推奨。もし、スローペースになるなら、ちょっと厳しい。
☆サトノワルキューレ
オークスで6着入線して、ここに出走してきました。今までのリズム重視の乗り方ではなく、ある程度出していって中団辺りで競馬をしていたんだけど、いつもの伸び脚が見られなかった。向正面で若干行きたがるような仕草を見せて、鞍上が引っ張るシーンが多々あったから、終い伸びなかったのはそのせいもあると思います。今回は以前のような競馬に戻すと言っているし、距離短縮はプラスとは言えないけど、阪神の外回りに関しては持ち味が活かせそうな舞台。
加速が非常に遅い馬ながら、その分スピードの持続力は驚異的で、フローラSでは先行して2着と3着だったノームコアとパイオニアバイオがラスト1ハロン11.7秒を刻んだレースを、ラスト1ハロン10.9秒ほどの脚で一気に差し切り勝ち。展開も一切向いていないし、それを差し切っちゃうんだから、世代上位なのは間違いない。まあ、そもそも牝馬なのに牡馬混合の2400mのレースで、残り1000mくらいからロングスパートして後にダービーでも4着入線したエタリオウを下しているんだから弱いわけがない。
1週前の追い切りではCWコースで5ハロン70.8秒、ラスト1ハロン11.7秒を馬なりで計時。2週前は坂路で一杯に追われて、ラスト1ハロンは11.9秒という素晴らしい時計を叩き出しているし、先週の土曜日にも坂路で52秒台をマーク。この調整過程は休み明けの梅花賞のときにも見られたし、力を出せる仕上がりにはなりそう。自分から動ける馬だから、極端な凡走はないと判断しました。