ヴィクトリアM2018のデータ 其の5
ヴィクトリアM2018のデータ其の5 U
ヴィクトリアマイルの過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【3-3-0-4】連対率60%
▶2番人気【1-0-1-8】連対率10%
▶3番人気【0-1-2-7】連対率10%
▶4番人気【1-0-1-8】連対率10%
▶5番人気【2-0-1-7】連対率20%
▶6~9人気【1-3-3-33】連対率10%
▶10人気下【2-3-2-82】連対率6%
年齢
▶4歳【6-7-2-73】連対率15%
▶5歳【2-2-6-43】連対率8%
▶6歳【1-1-2-26】連対率7%
▶7歳上【1-0-0-7】連対率13%
脚質
▶逃げ【1-1-2-6】連対率20%
▶先行【3-4-3-26】連対率19%
▶差し【6-4-2-64】連対率13%
▶追込【0-1-3-53】連対率2%
人気薄の好走が目立つレース
1番人気馬は6連対しているけど、このうちの4連対はウオッカとブエナビスタという2頭の歴史的牝馬によってもたらされたもの。1番人気馬も抜けて強い馬でもない限り信頼には値しないし、昨年は上位人気3頭が全て飛んで大波乱の結果となったから、大荒れの結果となることも視野に予想を組み立てたいところ。
上位人気のみで決着した年は過去10年でたったの一度しかなく、ここ6年連続で7番人気以下に推された馬が1頭は馬券に絡んできています。二桁人気馬もその6年のうちの4年で好走してきているし、人気薄を絡める予想というよりも人気薄から全流しするくらいの勢いで予想したほうが良いんじゃない?
ちなみに、良く穴を空けているローテーションのひとつとして福島牝馬S組が挙げられる。昨年のデンコウアンジュ、2年前のミナレット…ともに二桁人気での激走で、東京のマイルでパフォーマンスを上げてきそうな馬がいれば、そのローテーションの馬は狙ってみたい。あと、阪神牝馬Sが1600mに変わってからは2年連続で2頭馬券に絡んでいるから、そのローテにも注目。
ほぼ4歳か5歳
今年はほとんどの出走馬が4歳か5歳だから、あまり年齢は気にしないで良いのかもしれないけど、連対率は雲泥の差で4歳の連対数が圧倒的に多いのに対して、5歳馬は3着が圧倒的に多くなっている。高速決着になりやすく、充実期にあってスピードの衰えがない若馬の好走が目立っている。
それと、かなりリピーターが多いレースで、前年度馬券に絡んだ馬が、2年連続で馬券に絡むということも多発しています。今年は3頭いるけど、点数を広げることが出来る人はこの3頭は必須かなと思う。人気薄でも関係なく2年連続で好走したりしている。
マイルでの実績もかなり重要で、連対している馬の半数がマイルでは連対率100%を誇っていたというデータも出ている。渋った馬場で行われた昨年こそそういう結果にならなかったけど、例年通りの高速決着になるなら持ち時計やマイル実績を重要視すると良いと思います。
追い込みは届かない
牝馬限定戦でしかも直線の長い東京のマイル…となれば真っ先に差し・追い込み馬が浮かぶと思うんだけど、なんと意外にも活躍していなくて、追い込み馬に関しては全脚質の中で唯一勝利経験がありません。
というのも、今週から仮柵が移動されてBコースでの開催となるから。インを通れる先行馬がかなり有利で、基本的に人気薄の馬の激走もそういった馬となっています。人気薄の馬で選ぶなら絶対に先行馬の方が良い。
それともう一つ言えるのが、このレースは等速ラップになりやすいということ。ペースが緩む場所がないから、1400mや1800mといった等速ラップになりやすい非根幹距離を得意としている馬やヴァイスリージェント系の血を引いていて血統的に等速ラップが得意な馬というのは実績に関わらず選んでおくべき。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
阪神牝馬Sで3着入線してここに挑んできます。その前走で一番強い競馬をしていたのがこの馬で、超スローペースからの瞬発力勝負で、4角の位置取りでそのまま決まったみたいなレースになったのに、この馬だけ唯一差し込んで馬券内に入線してきた。末脚のキレは抜きん出ていたし、もともと持続力タイプだったからラスト1ハロンまでしぶとく伸びてきていました。総合力は抜けている。
1週前の追い切りは栗東の坂路で4ハロン49.9秒、ラスト2ハロン11.8-12.4秒をレースでも騎乗する武豊騎手が跨って終い強めに計時。東京新聞杯時以来の49秒台をマーク。その時に見せた走りのブレは一切見られなかったし、しっかりとまっすぐ走ることができていたから、順調に仕上がっていると判断。仕掛けられて少し脚をとられた分もたついたように見えるけど、まあ問題ないかな。
ハーツクライ産駒らしく成長著しい1頭で、今年に入って坂路での持ち時計も1秒以上縮めてきているし腰がパンとしてきたおかげで、それまで唯一の欠点だった加速の遅さも改善。勝負どころでの反応の良さはここ2戦を見てもらえたらわかると思うし、あとは当日のテンション次第。極端な輸送減りもなく、過度にテンションがあがっていなければ…正直負けようがないと思います。
☆ジュールポレール
この馬も阪神牝馬Sをステップにここに挑んでくる。前走は内をじっとして一瞬で加速出来るこの馬にとっては勝ちパターンだったんだけど、超スローペースで全馬上がりが使えたことと、休み明けのせいかラストの坂でバタっと止まってしまって、先頭にたつ勢いで伸びてきていたのに終い甘くなって5着…正直、休み明けではなかったら馬券内争いだったと思うし、叩いた上積みが見込める今回は上位陣をまとめて逆転出来る可能性はあると思う。
1週前の追い切りでは栗東の坂路で4ハロン51.2秒、ラスト2ハロン12.1-12.1を一杯に計時していた。前走時も良かったんだけど、今回の動きと比較すると後ろ脚の力強さが際立っていて、踏み込みがかなり力強くなっているから前への推進力が段違いで良く見えました。明らかに上向いているし、あとは当週の追い切りを見て判断したいところ。まあこの厩舎だから当週も一杯に追われるだろうけど…
昨年のヴィクトリアマイルでは渋った馬場で3着入線しているけど、この馬もともと良馬場のほうが断然いいタイプで、今までの重賞挑戦は距離が長かったり、渋った馬場だったり休み明けだったりで能力を100%発揮していたかと言われれば…NO。もし良馬場で開催されるようなら、この馬を軸にしてもいいのかなって判断しています。
持ち味は一瞬の加速力。トップスピードにのるのが非常に早く、スピードもあるから仕掛けられてから他馬よりも前半の伸びのアドバンテージがある。先行できるこの馬にとってはかなりの武器。レースセンスもあるから、内枠を引いたりしたら勝ちを意識したい1頭です。
☆アエロリット
中山記念以来の出走となる。極端にペースが変動しないレースで結果を残している馬で、クロフネ産駒らしく等速ラップに強いタイプ。昨年のNHKマイルをかなりの好時計で勝利しているし、高速決着ももってこい。前走も12.2-11.9-12.5の上がりで最初の2ハロンで離され気味だったのにのに、ラスト1ハロンでグイッと差を縮めてきた。スピードの持続力は抜きに出ています。
1週前の追い切りは美浦のウッドコースで4ハロン52.8秒、ラスト1ハロン12.4秒を馬体を併せてから強めに計時。ラスト1ハロンは秀逸だし、僚馬にとりつくスピードも圧巻。前走時の追い切りは物足りなかったのに、今回は見違えるような本来の動きが出来ていて、良化は著しい。帰厩しての本数は少ないけど、牧場でしっかり乗り込んでいるから仕上がりは申し分ないです。
凡走する可能性はスローペースからの瞬発力勝負になった時だけど、カワキタエンカがいるし、ある程度ペースは流れるはずで、かといって自分でもペースを作れるタイプで、出遅れさえなければ圏内争いは堅いんじゃないかな?乗り替わりだけど戸崎騎手も良いイメージを持っているみたいだし、強気な競馬をすればおのずと結果はついてくると思います。