中山牝馬S2018のデータ 其の1
中山牝馬S2018のデータ其の1 M
2018中山牝馬ステークスを予想する際に必要となる、過去に行われたレースからのデータを分析していきます。有利な条件でレースが出来る脚質は先行馬か?差し馬か?有利な条件でレースが出来る枠順は内枠か?外枠か?また前走どのレースに出走した馬が活躍しているかについても言及していきながら、中山牝馬ステークスで好走している馬について見ていきましょう。
さて、今週は中山牝馬ステークスが行われます。
トリッキーな中山競馬場で行われる重賞であるという点や、ハンデ戦であるという点、そしてGIまで期間が長いという点など…色々な要素からGIには繋がらないレースになっていて、逆に言えば、このレースを勝ちに来た馬が活躍するレース
という位置づけのレースです。
それだけに馬券の方は難解極まりない存在で一筋縄ではいきません。
中山牝馬ステークスを的中させたいのであれば、過去のデータからしっかりと好走している馬の傾向を掴むという事が必要になってきそうです。
そんな難解な中山牝馬ステークスを攻略すべく
このレースで好走している馬はどのような馬なのか?過去のデータから好走確率の高い馬を探っていきたいと思います。
中山牝馬ステークス過去のデータ分析
先行馬が圧倒的な有利、高配当を狙うなら前の馬
まず、最初に注目したのは脚質です。
以下は中山牝馬ステークスにおける過去10年での4コーナーでの順位別成績です。
4コーナーで先頭だった馬の複勝回収率はまさかの300%超え。5番手以内でデータをとっても130%を超えており、収支の点から考えれば、前に行く馬を狙ってナンボのレースです。
ただ、差し馬は全く勝負にならないのかといえばそうではなく、4コーナーで7番手以下の馬で集計をとっても複勝率は80%を超えています。
「レースが速く流れるか、スローに流れるかで台頭する脚質が違う」という傾向がはっきりと分かれている点がありますが…先行馬有利でありながらも、差し馬をノーマークには出来ないレースであることが分かります。
“高配当を狙うなら先行馬”という認識で馬券を狙っていくと良さそうです。
ちなみに枠順別の成績を見てみましょう。
成績に偏りはなく、枠順による有利不利は少ない事が分かります。一般的に先行馬が有利なレースは内枠が有利、差し馬が有利なレースは外枠が有利ですが、この辺りはどちらの流れになるのかを読みながら、枠順と照らし合わせていけば良さそうです。
休み明けの馬は動けない?機動力のある馬が有利
次にローテーション別の成績を見てみましょう。
複勝率としては前走オープンクラスにいた馬の方が強いものの、回収率の面で見ると前走で条件戦を走っていた馬の方が好成績を叩き出しています。
特に前走でGIに出走した馬はひどい成績で、「格」のようなものは通用しないことが分かります。
格が通用しない背景としては、ハンデ戦であることも影響していますが、トリッキーな中山競馬場でのレースなので機動力が必要とされるという面も影響しています。
ここで中山牝馬ステークスにおけるレース間隔別の成績を見て頂きましょう。
10週(2ヶ月半)以上、レース間隔を空けて出走してきた馬はそれなりに連対馬を出してはいるものの、複勝回収率は52%と著しく低い事が分かります。長期の休みを経て出走してきた馬というのはエンジンのかかりが遅く、自在性に乏しい面がありますが…そういった馬が活躍できていないという背景には、“中山牝馬ステークスでは機動力が必要とされている”という特徴が示されていると言えます。直近でレースを使っており、体が温まっている馬を狙っていきたいです。
人気は全く当てにならない!波乱度Aランクのレース
最後に波乱度について調べてみます。
以下は中山牝馬ステークスにおける人気別成績となります。
1~3番人気の馬の複勝率、複勝回収率と平均値を大きくした分かっており、人気上位の馬が全く活躍できていない事が分かります。
「GIからの臨戦馬が全く走れていない」
「能力ではなく、機動力が結果に大きな影響を及ぼしている」という点が人気と結果がリンクしない一番の要素だと言えます。
参考までに種牡馬別成績を見てみると…
とディープインパクト産駒の成績が著しく悪い事や、アドマイヤベガ、テレグノシス、メジロマックイーン、タニノギムレットなど、マイナーな種牡馬が上位にランクインしている事からも、中山牝馬ステークスがどれだけ荒れているレースかという事が分かります。
本命党泣かせのレースです。
以上が2018中山牝馬ステークスを攻略するための主たるデータです。
まとめ
中山牝馬ステークスは牝馬限定の重賞レースですが…“極めて波乱度の高いレースである”ということを覚えておくといいでしょう。
絶対能力の高い馬よりも器用さがあって、特殊な中山競馬場というコースで上手く立ち回れる馬
という観点から好走馬を探っていく事が大切な要素となりそうです。