鳴尾記念2018のデータ 其の1
鳴尾記念2018のデータ其の1 M
コース分析
【鳴尾記念2018】過去のデータ分析
先行馬が圧倒的有利な舞台
2018鳴尾記念を予想する際に必要となる、過去に行われたレースからのデータを分析していきます。有利な条件でレースが出来る脚質は先行馬か?差し馬か?有利な条件でレースが出来る枠順は内枠か?外枠か?
また前走どのレースに出走した馬が活躍しているかについても言及していきながら、鳴尾記念で好走している馬について見ていきましょう。
さて、今週は鳴尾記念が行われます。
鳴尾記念は以前は12月に行われていた重賞レースですが、6月に開催されるようになってからもう6年が経過しました。だいぶ春の重賞として定着してきた形ですが…2015年のラブリーデイ以外はパッとしない馬が勝っています。
G3レースですから…。GIに繋がるような強豪馬が勝っていないのは致し方ないと思うのですが、たまにはGIで活躍できる馬が勝ってくれると盛り上がります。
開催の条件としては「開幕週の阪神競馬場のレース」という事で、昨年はステイインシアトルの逃げ切り勝ち。展開面は考えないといけなさそうなレースで、能力面よりも機動力が問われそうな感じがしますが、そんな鳴尾記念を攻略すべく、このレースで好走している馬はどのような馬なのか?過去のデータから好走確率の高い馬を探っていきたいと思います。
ちなみに、鳴尾記念がこの時期に行われたのは6年前からなので、過去6年で集計をとっています。
鳴尾記念 過去のデータ分析
開幕週と奢るなかれ!差し馬優勢の前崩れレース
まず、最初に注目したのは脚質です。
以下は4コーナーでの順位別成績です。
先ほど昨年勝ったステイインシアトルを引き合いに出して前残り傾向をほのめかしてみましたが…
“圧倒的に差し馬が有利”となっています。
鳴尾記念が行われるのは…
阪神競馬場芝内回り2000m
内回りという事で直線が短いコースなのですが、直線が短いゆえに出走各馬が早めの仕掛けをしてくるので、前にいる馬にとっては辛い展開となります。
ちなみに、以下は同じ条件で行われた過去10年における4コーナーでの順位別成績となります。
こちらも“差し馬有利”の傾向を示しています。
重賞のような大きなレースでは、差し馬は勝ちに行くため積極的なレースを展開します。各馬早めの仕掛けとなり、前崩れの流れになりやすいという事が分かります。
ちなみに上がり枠順別の成績を見てみると…
と上がり1,2位の馬は信頼度の高い成績を残しています。こちらのデータからも“鳴尾記念は差し馬優勢”という事が言えます。
実力がそのまま反映されるレース
次に種牡馬別の成績を見てみましょう。
回収率の面はさておくとして…
1位 キングカメハメハ
2位 ディープインパクト
3位 ステイゴールド
とリーディング上位の種牡馬がそのままランクイン。
4位以下の馬を見ても…
など、サンデー系の王道の種牡馬がランクイン。
リーディング上位という事は、「素質・能力が高い馬である」という事なので…能力の高い馬がそのままレースで活躍するレースという事が言えます。
また、前走のクラス別成績を見てみると…
こちらは前走でGIを使っていた馬が複勝率トップ。続いてG2、そしてG3と複勝率が続いているように、「レベルの高いレースに出走していた馬が強い」と言えます。
こちらの観点からも“鳴尾記念は能力が高い馬が活躍するレース”という事が言えます。
能力通りに決着するレースは若い馬が有利
最後に年齢別成績を見てみましょう。
パット見て分かる通り、“4歳馬と5歳馬が圧倒的に強い”というデータが出ています。
先ほどから鳴尾記念は能力重視のレースである
という話をしていますが、能力通りに決着するレースは若い馬が強いという法則があります。
状態面、能力面からピークにある馬を素直に選びたいです。
参考までに枠順別成績だけ見てみましょう。
1枠は例外として、複勝率に大きな差はありませんが、“外枠は非常に優秀な成績を残しています”
一般的に、差し馬が有利なレースは外枠の成績が良いという事が言えますが…鳴尾記念は競馬界の定石がそのまま当てはまっています。
外枠の差し馬に要注意です!
以上が2018鳴尾記念を攻略するための主たるデータです。
まとめ
鳴尾記念は阪神芝2000m内回りコースというコースで行われますが、外枠の差し馬が有利なレースとなっています。ただ、枠順や脚質の有利不利は多少あるものの“全体的には能力勝負になるレース”となっています。
馬の力を冷静に分析して、能力の高い馬の馬券を買いたいです。
私が鳴尾記念で注目しているのは、能力勝負なら出番が回ってくるあの馬です。
注目馬 → トリオンフ