金鯱賞2018のデータ 其の3
金鯱賞2018のデータ其の3 U
金鯱賞の過去のデータ
まずは、金鯱賞の過去のデータを見ていきましょう。
人気と連対率
▶1番人気【1-1-0-3】連対率40%
▶2番人気【0-0-2-3】連対率0%
▶3番人気【1-0-0-4】連対率20%
▶4番人気【1-1-2-1】連対率40%
▶5番人気【1-0-0-4】連対率20%
▶6~9番人気【1-3-2-14】連対率20%
▶10番人気下【0-0-0-23】連対率0%
年齢
▶4歳馬【3-1-1-7】連対率33%
▶5歳馬【1-1-4-15】連対率10%
▶6歳馬【0-1-1-15】連対率6%
▶7歳上【1-0-0-10】連対率9%
脚質
▶逃げ【0-0-0-5】連対率0%
▶先行【1-3-1-12】連対率24%
▶差し【4-2-4-18】連対率21%
▶追込【0-0-1-17】連対率0%
人気薄の台頭が目立つ
昨年からこの時期に開催時期が変更されたんだけど、かなりのメンバーが揃っていたにも関わらず、2着と3着は人気薄の馬が入線して、かなり荒れたレースとなりました。G1でも人気を集めるような馬たちが揃って凡走したから、コース適性と状態を考えて手広く予想したほうが良いかもしれません。
開催時期が変更されてからまだ1回しか行われていないから、傾向とかつかむのは難しいかもしれないけど、昨年はスローペースからのロングスパート戦になって、あまり上がりの速さは求められなかった。全馬がジリジリ伸びていて持続力勝負になったから、そういうタイプの人気薄の馬には注目かも?
コース改修後のこのレースの過去の傾向的に、上位人気のみで決着した年は一度もないから、穴馬を絡めた予想を心がけよう。開幕週だけど前回開催から2ヶ月弱くらいしかたっていなくて、その時の最終週は馬場も悪かったから、あまり早い時計は出ないと思った方がいい。
基本的に若い馬から
6歳以上で勝利経験があるのはデビュー2戦目から騙馬だったミトラのみ…騙馬は衰えが遅くなる傾向があるから、実質1歳若いみたいなもので、それを考えると7歳以上の馬は1頭も馬券に絡んだことがない。ただ、コース適性は重要というのは上述した通り!リピーターが多いレースということを考えると、時計勝負にはなりそうにない今年の馬場状態なら…もしかしたら、高齢馬でも馬券内の可能性はあるかもしれません。
4歳や5歳でこのレースに使ってくる馬は、大阪杯の前哨戦として出走してくる実力馬が多いんだけど、昨年はそういった馬が上位人気に推されながら凡走していたから…あくまで前哨戦の仕上げをしてくると考えれば、昨年2着に入った4歳馬が重賞未勝利だったことを考慮して、若い馬で狙うならここを目標に仕上げてきている馬のほうが魅力的かも。
追い込み馬には厳しいレース
これは12月開催時も3月開催時も一緒なんだけど、追い込み馬はまずもって届きません!向こう正面3角手前の下り坂から早めにペースアップするから、瞬発力勝負にはなりにくいというのが関係していると思う。だから、このコースにおいてキレ味タイプが多いディープ産駒の成績は他場とくらべてあまり良くなく、瞬発力タイプは減点して予想したいところ。
中団からやや前めで競馬をする馬の活躍が目立っていて、先頭集団で直線に向いた馬が必ず馬券に絡んでいる。よほどハイペースで逃げるような馬でもいない限り、先行馬には向く展開となりそうで、人気薄の馬で選ぶなら前めで競馬が出来て、持続力とパワーを兼ね備えたタイプと言えるんじゃないかな?
今回、該当しそうなのはサトノノブレスとタイセイサミット!この2頭は人気薄だったとしてもかなり面白いかなって判断しています。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
出走馬はまだ確定していないけど、今回は現段階で好走が期待できる馬たちを紹介。
スワーヴリチャード・ヤマカツエース・トリオンフ
☆スワーヴリチャード
有馬記念で4着入線してこのレースに挑んできます。かなり外めを回しつつ押し上げてきたから2、3着馬とは通ったところの差で負けたようなもの。内めを上手く立ち回ったクイーンズリングは別として、完成の域に達したシュヴァルグランと差のない競馬をしていたのは、流石といったところ。今回も大本命だと思う。
1週前の追い切りは、栗東のCWコースで7ハロン93.6秒、6ハロン計測では78.4秒でラスト1ハロン11.7秒をデムーロ騎手を背に大外をまわって一杯に計時。時計がちょっと意味不明なくらい出ているのにも関わらず、ラスト1ハロン追われてからもしっかりした伸び脚を見せていた。有馬記念の1週前追い切りの時よりも良かった。とんでもない。
中京コースは初出走なんだけど、左回りの東京では一切連を外していないし、手前の関係上、左回りのほうがパフォーマンスを上げてきているから問題ない。持続力が求められる東京の2500mで仕掛けてから一瞬で抜け出して圧勝したように、早めにペースアップする展開でも好走していて、一切隙がないと思う。調教の動きからも頭鉄板かな。
こちらも有馬記念からの参戦。中京コースは3戦して2勝、3着1回と馬券外に飛んだことがないくらい相性が良くて、その全てが重賞レース。勝った2回はともに金鯱賞とコース適性は言うまでもないくらい抜群。昨年と同じようなローテーションというのも好感が持てます。有馬記念では絶好の位置取りからまったく伸びなかったけど、キタサンを負かす競馬をするために序盤から積極的に出しにいって、ちょっとエキサイトしてしまったのが原因で、悲観するものではありません。
1週前の追い切りは栗東のCWで6ハロン81.1秒、ラスト1ハロン11.5秒を大外を回って終い一杯に計時。昨秋以降の追い切りは終いのスピード感がまったく足りずになんかもっさりしてて、ラスト1ハロンも12秒台が多かったけど、秋の天皇賞の不良馬場での競馬の影響からか目に見えない疲れがあったんだろう。今回の1週前の追い切りは文句なしの抜群の動きで、休養明けで間違いなく状態は良いです。
パワーとスピードの持続力に優れている馬で、力の要る馬場向き。持続力勝負になったときに速い上がりを使えるタイプで、この舞台は絶好。古馬になってから馬券に絡んだのはすべて2000mの舞台で距離もベスト!ここは絶対に狙わないと!
☆トリオンフ
3連勝で小倉大賞典を制してこのレースに挑んでくる。去勢されてから20kg近く馬体重を落として競馬をしていた時はなかなか勝ちきれなかったんだけど、元の馬体重に戻ってからの競馬ぶりが圧巻で、ここ3戦はすべて圧勝!前走の小倉大賞典でもスピードの絶対値が違いすぎて、終始外めを追走しながら4角では馬なりで先頭にたってそのままノーステッキで勝利した。あんな内容は馬の力が違いすぎる場合にしか出来ないし、このメンバーでも好走してくると思う。
1週前の追い切りは、栗東の坂路で4ハロン63.6秒、ラスト2ハロン15.7-14.6秒を馬なりで計時。間隔が詰まっているし、運動程度の追い切りだったから当週の動きには注目!前走時は抜群の追い切りで仕上げてきていた感もあったから、デキ落ちがないかしっかり見極めたいところ。
今回、確たる逃げ馬がいないというのは前めで競馬をするこの馬にとって展開が向きそう!逃げたことは無いんけど、4角では必ず2番手以内につけていてそのまま押し切る内容が続いているから、一瞬でトップスピードに乗れる持ち味を武器に逃げて差すような競馬をすれば、勝ち負けがあってもおかしくないかなって思う。この馬の勝利した3戦すべてのラップがちょっと異様というか異次元というか…たった1ハロンでレースを決めてしまう競馬の内容は超G1級かな。