キーンランドC2018のデータ 其の5
キーンランドC2018のデータ其の5 U
キーンランドカップの過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【1-3-3-2】連対率44%
▶2番人気【3-2-0-4】連対率56%
▶3番人気【2-0-1-6】連対率22%
▶4番人気【0-0-2-7】連対率0%
▶5番人気【0-0-2-7】連対率0%
▶6~9番人気【1-3-1-31】連対率11%
▶10番人気下【2-1-0-53】連対率5%
年齢
▶3歳馬【1-1-1-17】連対率10%
▶4歳馬【3-3-4-13】連対率26%
▶5歳馬【3-1-3-26】連対率12%
▶6歳馬【0-3-0-29】連対率9%
▶7歳上【2-1-1-15】連対率10%
脚質
▶逃げ【1-2-1-5】連対率33%
▶先行【4-4-4-25】連対率22%
▶差し【4-2-3-42】連対率12%
▶追込【0-1-1-38】連対率3%
ヒモ荒れ程度
上位人気の馬は良く馬券に絡んでいて、1番人気馬と2番人気馬は過去9年でそれぞれ半数以上が人気に従って好走しています。昨年こそ圏外だったけど、1番人気馬は6年連続で馬券内に入線していたし、上位人気の馬は最低でも1頭は好走すると思っておいたほうが良いんじゃないかな?
ただ、二桁人気が過去10年で3回も連対している。3着に来たことがあるとかならわかるんだけど…ちなみにこの3頭はすべて前走でUHB賞に使われていました。今回人気がなくても、前走がUHB賞だった二桁人気馬は連に絡む可能性は少なからずあるということ。
ちなみに、ここ5年連続で牝馬が2頭以上好走しているというデータも出ている。直近のレースで好走した牡馬は3頭いて、その内の2頭が1番人気に推されていたことを考えれば、データに注目している人は牝馬中心に予想して、牡馬は上位人気のみ押さえておけば良いということになる。
年齢は不問
6歳馬だけ勝利経験はないけど、連対率が抜けている4歳を除けば、どの世代からも複数連に絡んでいる馬が出ていて、昨年なんかは9歳馬が勝利。洋芝コースだし、先週の北九州記念のような超高速決着には絶対にならないから、スピード面に衰えが見られる馬や、ズブい馬でも勝負になるからこういう結果が出ている。
上述したように、4歳は好走している馬が多いけど、過去9回で馬券に絡んだ10頭全てが5番人気以上の人気を集めている馬だった。4歳で人気を集めていない馬は実績はもちろん、実力もあまりまだ認められていないということだから、実績のある高齢馬でちょっと衰えが見られるかな?という感じで人気を落としている馬のほうが断然狙えます。
3歳馬は特に顕著で、好走した3頭は全て2番人気以上…そのうちの2頭は前走函館スプリントSで連に絡んでいたような、既に古馬との重賞で結果を残しているような馬だったから、今年出走を予定している2頭はなかなか厳しいんじゃないかなって判断しています。
圧倒的に先行馬有利
全体的にみると、先行馬の活躍が目立っているレースで、追い込み馬に関しては絶望的な馬券内率となっています。ただ、人気薄がワンツーフィニッシュした2015年は差し馬や追い込み馬のみで決着したように、後方脚質の馬で好走するのは人気薄の馬が多く、それを加味した上で展開を予想したいところ。昨年も12番人気のエポワスが差し切り勝ちだから…。
今回のメンバーを見てみると、極端にペースは速くなりそうにないし、後方脚質の馬には出番がないかもしれません。馬群が凝縮するだろうし、外枠もちょっと不利になりそう。あまり内枠が好走していないレースだけど、今年に限っては内に入った先行馬とか、かなり狙い目かなって思います。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
ムーンクエイク・レッツゴードンキ・デアレガーロ
☆ムーンクエイク
京王杯スプリングカップをレコードで制してここに挑んできます。高速決着も問題なかったように初の1200mでもスピード面は劣らないと思っている。むしろ、前走の速い流れでも若干引っかかるようなところがあったようで、距離短縮は道中の運びをスムーズにできそうでプラスに働きそう。前走は勝負どころでキレる馬に置かれるようなところもあったけど、最後までスピードを持続して結局脚色優勢でゴール…力の要る洋芝も合いそうで文句なしの本命候補かな。
1週前の追い切りは函館の芝コースで4ハロン51.9秒、ラスト1ハロン12.4秒を外めを回して馬なりで計時。かなり乗り込み量が豊富だし、牧場でもしっかり作ってきているみたい。3週前までは函館のウッドでの調整だったけど、ここ2週は芝でやっています。つまり、既にある程度仕上がっているから強い負荷をかける必要がないということ。大型馬だけど休み明けの実績もあるし、素晴らしい調整過程。
時計の掛かる馬場は良くないと言われているし、洛陽Sのときに渋った馬場は良くないというコメントをバルジュー騎手が残していたから、洋芝はどうかという意見があるのはわかるけど、確かにストライドが大きいから良くはないと思う。ただ、その洛陽Sは一瞬で加速出来ないこの馬が4角で挟まれてスピードに乗れなかったし、加速がうまく行かなかったとはいえ、最後は詰めてきているから…時計の掛かる馬場が良くないとは思いません。
流石にこのメンバーでは実績が違いすぎる。1200~1600mで活躍中だけど、海外のレースを除くと1200mのレースでは昨年の高松宮記念から3戦連続で連対中で、しかも、その3戦全てがG1レースと格が違います。洋芝のレースは2年ぶりの参戦だけど、4歳時には同レースで3着入線しているし、今まで一度も馬券外に飛んだことがないという堅実派。なかなか勝ちきれないところはあるけど、凡走するのはちょっと考えられない。
1週前の追い切りは函館の芝コースで5ハロン63.4秒、ラスト1ハロン11.3秒を馬場の真ん中やや外めを通って強めに計時。岩田騎手が跨っていたとはいえ、とてつもない時計をマークしていた。迫力満点の走りで久々でも力を発揮できそうな雰囲気。コース追いでの調整は久々だけど、まったく問題なさそうで、1週前時点ではまだ走るスイッチが入っていないと鞍上は言っていたから、あとは当週次第かな。
完全にパワータイプの馬で、高速決着は向いていないから、前走のヴィクトリアマイルのような稍重でも速い時計での決着になるレースではパフォーマンスが落ちます。今年の札幌の馬場は良馬場開催でも1分8秒半ばの時計になりそうだし、この馬にとっては最高の条件だと思う。中間はグズついた天気だし、馬場が渋ればなおさら良さそうです。
前走1600mを使っているし、前に行く競馬は出来ないだろうから、ごちゃつきそうな勝負どころで岩田騎手の手腕に期待。内で詰まるような競馬になるくらいなら外枠のほうがかえって競馬はしやすいはずで、外なら軸には最適だと判断しています。
☆デアレガーロ
好相性のUHB賞で4着入線してここに挑んできます。いい手応えで直線に向いたんだけど、ちょうど4角出口で内の馬が外に張ってきて、弾き飛ばされたのが敗因。長く良い脚は使えるんだけど、瞬間的な加速力はなく、ある程度速いペースを維持したまま直線に向くことで良さが出るタイプで、再加速を余儀なくされた前走の内容は度外視してもいいと思う。着差的にも、あれがなければ勝っていた可能性が高いし、巻き返しは必至です。
1週前の追い切りは札幌のダートコースで4ハロン55.0秒、ラスト1ハロン12.7秒を馬なりで計時。中2週のローテーションだけど、前走後は短期放牧に出ていて、帰厩後1本目は軽めの調整…かなりテンションが上がりやすいタイプで、滞在競馬というのは相性良さそうだけど、間隔が詰まっているからそこがどう出るか。1週前は評価のしようがないから、当週の追い切りの動きは非常に大事です。
この馬に関しては、好走するかどうかは折り合いがつくかどうかにかかっています。先行したときでも折り合えば、2走前のような”その位置から勝利出来るくらいの脚”は使えるし、溜める競馬をしても昨年の中山マイルのようなとんでもない脚を使って差し切り勝ちも出来ます。いわゆる総合力が高いというやつ。ただ、スピードにノッたままでのコーナリングに不安を残すから、小回り向きではないかもしれないけど、そこは鞍上の横山騎手に期待したいところ。
落ち着いたレース展開よりも、ハロン毎のラップが速いレースのほうがパフォーマンスが高く、いろんな距離を使われているけど、本質的には短距離馬かなと思います。