北九州記念2018のデータ 其の4
北九州記念2018のデータ其の4 U
北九州記念の過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【1-2-2-5】連対率30%
▶2番人気【1-2-1-6】連対率30%
▶3番人気【1-2-1-6】連対率30%
▶4番人気【0-0-2-8】連対率0%
▶5番人気【1-1-0-8】連対率20%
▶6~9番人気【6-0-2-32】連対率15%
▶10番人気下【0-3-2-72】連対率4%
年齢
▶3歳馬【0-2-1-15】連対率11%
▶4歳馬【4-5-4-19】連対率28%
▶5歳馬【3-3-2-41】連対率12%
▶6歳馬【2-0-2-36】連対率5%
▶7歳上【1-0-1-26】連対率4%
脚質
▶逃げ【0-0-0-10】連対率0%
▶先行【5-5-4-29】連対率23%
▶差し【4-4-4-55】連対率12%
▶追込【1-1-1-43】連対率4%
人気薄の活躍が目立つレース
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1~5番人気の馬が勝利したのは4回しかありません。6番人気以下が6勝もしているレースだから、まず荒れると思っておいたほうが良い。昨年なんか勝ち馬こそ3番人気馬だったけど2着と3着は二桁人気馬だった。上位人気のみでは決まらない。
1番人気馬で連対できた3頭のうち2頭は後にG1を勝利。連対した2頭がそれくらいの実力の持ち主だったことを考えれば、よほど抜けた実力を持っている馬でもない限り1番人気は信頼度は高いと思わないほうがいい。ただ、同人気に推された牝馬は好走率が高いし、想定人気上位3頭全て牝馬の今回はあまり気にしないでいいのかも?
年齢は気にしなくていい
3歳は勝利経験がないけど2着と3着には来ているし、7歳以上の高齢馬も連対率は低いとはいえ2頭が馬券に絡んで勝利経験もあるし、あまり気にしなくて良いんじゃないかなと思います。6歳以上で馬券に絡んでいる馬のすべてが上位人気ではなかったことを考えれば、人気薄で好走しそうな馬は高齢馬から探しても良いのかも?
だから、逆に言えば上位人気に推された6歳以上の馬というのは過去10年で1度も馬券に絡んでいないということ。全てが5番人気よりも下の人気に推されていたから、前走CBC賞を勝利しても人気になりそうにないアレスバローズはなかなかおもしろい1頭だと思います。
逃げ馬は消し
テンと2ハロン目のラップタイムが10秒台を刻む、かなりの前傾ラップとなるレースだから、逃げ馬が馬券内に残ることは過去10年で一度もありません。差し馬が良く台頭しているレースで、追い込み馬が馬券に絡むことも稀にあります。
今回は前に行きたい馬が非常に多く、かなりのハイペースが予想される。1分6秒台の決着になった年が一度だけあるんだけど、そのときは差し馬と追い込み馬しか馬券に絡めていなかったから、ハイペースになりそうな今回は差し馬中心に予想してみてもいいと思う。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
ダイアナヘイロー・グレイトチャーター・ダイメイプリンセス
☆ダイアナヘイロー
昨年のこのレースの覇者で連覇を狙って出走してきました。前走の函館SSでは好位で競馬をしてかなりいい手応えで直線に向いたんだけど、前が壁になって一切追うことができずにかなりもったいない競馬となっていた。あそこがスムーズだったら勝っていたかもしれないと言えるくらいの抜群の手応えで、持っている能力は1ミリも出せていないから度外視。巻き返しは必至だと思います。
当週の追い切りは小倉の芝コースで5ハロン66.4秒、ラスト1ハロン11.1秒をほぼ馬なりで計時。コーナーでも行きたがるところを見せていなかったし、直線に向いてから自分で加速していく前進気勢は素晴らしいものがある。脚取りも軽く、ラスト1ハロンの時計も超優秀。小倉の馬場も合いそうで仕上がりはかなり良いと思います。
前走のように比較的控える競馬をしても、手応え良く直線に向くことが出来たことで、ペース不問でレースの組み立てがしやすくなったと思うし、あの競馬をしたことで幅が出て、さらなるパフォーマンスの向上が期待出来ると判断しています。昨年はまだまだ成長段階で完成はしていなかった馬がここに来てグンと良くなってきた。好勝負間違いなし。
☆グレイトチャーター
CBC賞で最下位入線してここに出走してくる。あのレースのときはあまり状態が良くなくて、当週の追い切りでは徐々に外ラチにササっていっていたし時計も平均以下…覇気もなくお世辞にもレースに出走出来るような状態ではありませんでした…パフォーマンスがひどかったのはそのせい。平坦な京都では安定して好走していて、2走前の凡走は不利を受けてのもの。人気は低そうだけど期待できそうです。
というのも、今回の当週の追い切りが非常に良く、栗東の坂路で4ハロン54.1秒、ラスト2ハロン12.3-12.2秒を強めに計時。かなり素軽い動きを披露していて、フォームも安定。軸がブレることもなく間違いなく前走よりも状態は良いし、終い重点の動きで反応面の良化も見られて前走のような見どころのないような競馬にはまずならないと判断します。
瞬発力がないタイプで、スローからのキレ味勝負になると分が悪いけどメンバー的に間違いなくそうならないし、荒れた馬場よりもキレイな硬い馬場のほうがパフォーマンスは高そうで、好走の最大のチャンスがこの舞台かな。ただ、なかなか勝ちきれないタイプで詰めの甘さはあるから来ても2着~3着争いなんじゃない。
☆ダイメイプリンセス
アイビスサマーダッシュはとんでもなく強かった。追い出しを我慢できるほど余裕があったし、勝ち時計も超優秀。今回は得意の千直じゃないから、コーナーのあるコースでパフォーマンスの低下を挙げる方もいると思うけど…普通に勝利経験はあるし、この馬は完全な野芝巧者なんじゃないかなって思っている。
小倉と新潟は野芝オンリーのコースで馬場が硬く時計が出やすいのが特徴。小倉と新潟では過去6回出走して4勝、着外2回という成績。ちなみに新潟と小倉で1回ずつ着外で、前者は1600mという距離、後者は冬の小倉開催でこの時期の小倉は野芝に洋芝をオーバーシードした形で行われているから野芝オンリーではない。だから、得意の1200m以下で出走した純粋な野芝オンリーのコースでは【4-0-0-0】と未だ負けなし。
当週の追い切りは栗東の坂路で4ハロン54.3秒、ラスト2ハロン12.4-12.2秒を終い強めに計時して、僚馬のラブカンプーを圧倒。ラブカンプーが前走時よりも動きが悪すぎたというのもあるんだけど、安定した脚取りで手応え抜群。状態は相変わらず良さそうで、今がピーク。高速決着も問題ないと思うし、ハンデも55kgなら許容範囲。
穴馬紹介
今日は穴馬を紹介します。
フミノムーン
毎回選んでいる気がするけど…バーデンバーデンCで6着入線してここに挑んでくる。最後は必ず脚を使える馬で、前走でもかなり外めを回すロスがありながらも終いは伸びてきていたし、前に行った3頭でそのまま決着したレースだったから展開も向いていなかった。野芝のみの硬い馬場のコースは初めてだけど、高速決着も洋芝も問題なくこなせているし、特に問題ないと思う。毎年のように前傾ラップになるこのレースの傾向から判断すると展開も向きそうで良いんじゃないかな?
当週の追い切りは栗東の坂路で国分騎手を背に、4ハロン51.6秒、ラスト2ハロン12.2-13.1秒を一杯に計時だよ!可もなく不可もなくという動きで、まあ状態は平行線。時計の出し方はこの馬本来のものだし、年齢的にも急にグンと良くなることはないけど、跨った鞍上が具合は良いという言うくらいだから力は発揮出来ると思います。
上がり3ハロンの時計の出方でゴール盤に近づくにつれてラップが遅くなっているレースでは好走が目立つし、北九州記念はまさしくそういうラップを刻むから、後は直線までの進路取りがうまく行けば、ラストで必ず飛んでくると判断しています。ただ、持ち時計の裏付けがないし重賞では毎回離された3着争いで、勝ち切るまではいかないんじゃない?2着~3着付けの予想がベスト。