エルムS2018のデータ 其の4
エルムS2018のデータ其の4 M
コース分析
【エルムステークス2018】
過去のデータ分析|究極の先行争い!
2018エルムステークスを予想する際に必要となる
過去に行われたレースからのデータを分析していきます。有利な条件でレースが出来る脚質は先行馬か?差し馬か?有利な条件でレースが出来る枠順は内枠か?外枠か?また前走どのレースに出走した馬が活躍しているかについても言及していきながら、エルムステークスで好走している馬について話をしていきます。
エルムステークスは、札幌競馬場で行われるダート重賞です。
「洋芝」ならぬ「洋ダート」というものは存在しないので、芝レースと比較すると他競馬場との差が少なく感じます。それだけに、“単純な能力勝負”で予想をしてしまいがちです。
ただ、それだけの材料だと期待値の低い普通の予想しか出来ないので…しっかりとデータを取って、活躍する馬の傾向を見てみたいと思います。
今年のエルムステークスは果たして、実力馬が勝つのか?大波乱となるのか?
エルムステークスを攻略すべくこのレースで好走している馬はどのような馬なのか?過去のデータから好走確率の高い馬を探っていきたいと思います。
エルムステークス過去のデータ分析
逃げ・先行馬達の宴!4コーナーで後ろにいた瞬間レースは終わる
まず、最初に注目したのは脚質です。
以下は過去10年のエルムステークスにおける4コーナーでの順位別成績です。
データをパッと見ただけで分かるとおり…
“逃げ・先行馬が究極的に有利です”
札幌競馬場は小回りコースですから、
「逃げ・先行馬が有利である」
事は容易に想像がつくわけですが…それにしても極端な分布になっています。
4コーナーで4番手以内にいる馬の複勝率が70%を超えて…、5番手以下にいる馬の複勝率が3%にも満たない。
というデータだけ見ると、「本当に競馬なの?この数字?」と、思うくらいに極端です。
あくまで4コーナーでの順位別成績なので、3コーナーあたりから捲ってくる馬も含まれていて、一概に先行馬だけで決まっているとは言えませんが、先行馬を買ってナンボというレースである事だけは間違いないです。
スピード勝負になれば若駒の出番!
次に年齢別成績を見てみます。
3歳馬と4歳馬が複勝率50%近い数値を叩きだしており、ベテラン勢を圧倒しています。
競馬あるあるの一つとして…若駒が強いレースはスピード勝負、ベテランが強い馬はスタミナ勝負
という法則がありますが、エルムステークスもまさにこの格言にあたります。
エルムステークスは4コーナーで前にいないと勝負にならないレースですから、先手を取るためのスピードが、必要になります。
スピード勝負になれば若駒の方が優れているので、3歳馬・4歳馬を狙っていく
または…
キャリアが浅くまだスピード能力を維持出来ている馬を狙うという事が必要になってくるレースです。
先行争いが激化!揉まれない真ん中から外枠の馬が有利
次に枠順別成績を見てみましょう。
真ん中の枠が好成績を収めていて、内枠に入った馬の回収率が低い点が目立ちます。
先ほどから話しているとおり、先行した馬が圧倒的に有利なので…先行争いが激化します。
これにより、嫌でも先行争いに巻き込まれてしまう内枠の馬は、馬群に揉まれて厳しい競馬を強いられる事になり、内枠の馬の成績が落ちるというメカニズムになっています。
一方、ダート戦では有利と言える外枠の馬も小回りの札幌コースで先行争いをすると、どうしても距離ロスが出てきてしまうので、成績が振るわなくなってしまう。という形で成績を落としています。
先行争いにロスなく参加出来て、馬群に揉まれることもない真ん中の枠は、エルムステークスにおいて絶好の条件だと言えます。
前走好走は必須!夏は調子の良い馬を狙え!
最後に前走着順別成績を見てみましょう。
前走で連対圏(1・2着)に入った馬が好成績を誇っており、6着以下に負けてしまった馬は複勝率が10%程度とかなりの苦戦を強いられています。
エルムステークスは好スタートを切って、そのまま前で粘り込む形が好成績を生むレースなので…
スタートダッシュを決められるような調子の良い馬が、好成績を収めています。
夏競馬は「格」よりも「調子」という格言がありますが、エルムステークスにおいては「この格言通りに結果が決まっている」といえます。
以上が2018エルムステークスを攻略するための主たるデータです。
まとめ
エルムステークスは小回りである札幌競馬場ダートコースで行われる重賞で、逃げ・先行馬が圧倒的に有利なレースです。
先手を取りやすい枠順
先手を取れるだけのスピードを維持した年齢
先手を取れるだけの調子の良さ
が必要となるレースで、出走する馬の先行力を重要視したいです。