エルムS2018のデータ 其の0 ( 特別編 )
エルムS2018のデータ其の0 M
コース分析
【2017エルムステークス】
過去のデータ分析
枠順の有利不利など傾向を教えます!
2017エルムステークスを予想する際に必要となる、過去に行われたレースからのデータを分析をしていきます。有利な条件でレースが出来る脚質は先行馬か?差し馬か?有利な条件でレースが出来る枠順は内枠か?外枠か?過去のデータから好走している馬の共通点を探っていき、エルムステークスで活躍している馬について話をしていきます。(2013年は函館、2009年は新潟開催のため、この2年間はデータから除外しています。
夏の札幌ダート重賞であるエルムステークス。札幌という土地と1700mという距離から、なかなかGIに繋がる馬が出走してきませんが…過去にはアドマイヤドンという名馬も勝ったレースです。
このエルムステークスを攻略すべく、過去のデータから好走確率の高い馬を探っていきたいと思います。
ダートの鉄則!外枠が圧倒的に有利
まずは枠順別成績から見ていきます。
過去10年におけるエルムステークスでの枠順別成績は…
となっています。
回収率という面から見てみると1~3枠に入った馬は壊滅的状況。実質4枠以降の外目の枠に入った馬同士で勝負をしている形になっています。
なぜ、これほどまでに外枠が有利になっているのでしょうか?
まずは、札幌競馬場のコース形態を見てみましょう。
平坦な札幌競馬場における小回りコースとなっており…一見、内枠に入った馬が有利に見えます。
ですが、内でレースを運ぶ馬は逃げられなかった場合、道中で砂を被ります。また、加速をつけづらいダートコースにおいて、直線までじっと内で我慢していて、直線に入ってから追い出した場合
外からコーナーで加速をつけて直線を迎えた馬に後れをとってしまいます。
以上の現象は札幌競馬場に限らず、ほとんどの競馬場でダートコースにも当てはまることで、原則としてダートレースは外枠が有利になっています。
札幌競馬場は小回りコースなので、内で不利を受けながら我慢をする馬よりも、多少の距離ロスがあっても外からのびのびと走れる馬の方が好成績を収めている
という事になります。
逃げ・先行天国!差し馬は苦戦必至
次に脚質別成績を見てみましょう。
以下は過去10年におけるエルムステークスでの
4角順位別の成績です。
逃げた馬の複勝率は75%
2番手以内にいた馬の複勝率は…78.9%
3番手以内にいた馬の複勝率は…73.1%
と前にいる馬が圧倒的な成績を残しています。
先ほども話したように、札幌競馬場は小回りコース。直線も短いので、後方から差してくる馬にとっては、非常に厳しいコース設定になっています。
外を回ってのびのびと走ることは好走の必須条件ではありますが…ある程度好位にいないと、その距離ロスを埋めることが出来ない訳です。
ちなみに出走した馬の前走における4角順位別の成績を見てみると…
前走でもしっかりと先行していた馬が好成績を残しています。
エルムステークスが行われる札幌ダート1700mは、スタートから最初のコーナーまでの距離が長くありません。
ですので、スタートでダッシュを決めて、最初のコーナーに入るまでに好位のポジションをとる必要があり、過去のレースにおける先行経験が重要になってきます。
前走で4コーナー7番手以下だった馬を見てみると…
複勝率 5.7%
複勝回収率 16%
17頭いて1頭しか馬券に絡んでいない訳ですから、事実上「可能性なし」の状態となっています。
逃げ・先行馬を選んでいく事がエルムステークス攻略のファーストステップとなりそうです。
以上が2017エルムステークスを攻略するための主たるデータです。
枠順や展開の影響を大きく受けるエルムステークスは、馬の地力や絶対能力よりも脚質をはじめとした適性がものを言う舞台になっています。馬の個性をじっくりと見極めたうえで、エルムステークスの条件にフィットしそうな馬を選んでいきましょう。