レパードS2018のデータ 其の5
レパードS2018のデータ其の5 U
レパードSの過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【5-1-3-0】連対率67%
▶2番人気【3-1-1-4】連対率44%
▶3番人気【0-3-0-6】連対率33%
▶4番人気【0-1-0-8】連対率11%
▶5番人気【0-0-0-9】連対率0%
▶6~9番人気【0-2-3-31】連対率6%
▶10人気下【1-1-2-45】連対率4%
前走着順
▶1着【2-5-4-34】連対率16%
▶2着【2-2-1-7】連対率33%
▶3着【1-0-2-7】連対率10%
▶4~5着【2-0-2-17】連対率10%
▶6着下【2-2-0-38】連対率10%
脚質
▶逃げ【0-4-0-5】連対率44%
▶先行【6-4-5-17】連対率31%
▶差し【3-1-1-44】連対率8%
▶追込【0-0-3-36】連対率0%
昨年は大荒れ
例年までは開催当初から上位人気馬が2頭以上馬券に絡んでいるような、あまり荒れる要素のないレースだったんだけど、昨年は二桁人気馬がワンツーフィニッシュするという大波乱の決着。ただ、それまで8年連続で続いていた1番人気馬が馬券内入線するという傾向は、昨年も3着入線したことで未だ継続中で、1番人気馬は軸には最適かなと思います。
3歳限定のダートのグレードレースだから、メンバーは揃いやすいんだけど、荒れた昨年は1番人気馬の一本頭のレースで、他のメンバーレベルが結構低かったから…このレースで連に絡んだ馬のほとんどが後にG1馬になっているのに、昨年の勝ち馬なんかOPで3着が精一杯…今年のメンバーレベルは高いと思うから、あまり極端に荒れることはないかなって判断しています。
前走は掲示板内が理想
過去9回で馬券になった全27頭のうち、前走出走していたレースで掲示板を確保していた馬が、なんと23頭もいた。前走で凡走してここで好走した馬はたったの4頭しかいません。
さらに言うと、その4頭のうち3頭が前走G1かG3で1番人気に推されているか、G1に出走していた。掲示板外だった馬で狙える馬というのも結局は実力がある馬ってことになるから、前走の着順というのは非常に重要な要素かな~って思います。ちなみに例外の1頭は芝に使われている馬でした。
前走のレースで言うと、地方競馬に使っていた馬と1000万条件に出走していた馬が好走していて、意外にもユニコーンステークスに出走していた馬というのは、過去9回で2頭しか馬券に絡んでいません。しかも、その2頭ともに過去9年でたった5頭しか馬券になっていない関東馬だったというところは面白いデータ。今回の出走馬で言うなら…ミックベンハーただ1頭。
前残りが多いレース
まあこれはコースが関係しているんだけど、新潟のコースって横に長いからコーナーの角度がかなりきつい。しかも、スパイラルカーブだからコーナーの出口で外に振られやすくて、差し馬がコーナーで加速していっても、ちょっとロスになっちゃうから4角で変に加速する必要のない先行馬が好走しています。
追い込み馬は3頭3着に来ているけど、その時の1着と2着馬は全部先行馬だった。ちなみに逃げ馬も好走しているけど、追い込み馬が台頭するときは逃げ馬は全部潰されていたから、展開の予想は結構大事。
昨年は内をピッタリ回った勝ち馬と内ラチ沿いを通った逃げ馬が2着入線。内をピッタリ回れそうな先行脚質の馬は必ず選んでおきたい。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
☆ドンフォルティス
ジャパンダートダービーでは上位人気に推されながらまったく良いところがなく惨敗。仕切り直しの1戦でレパードSに出走してきます。前走まではダートレースでは馬券内を外したことがなかったけど、敗因は間違いなく距離だと思う。直線の入り口で仕掛けたところでは、一瞬伸びて2着馬を楽に交わしていたのに、ラスト1ハロンでバタっと止まってしまった…1800mへと距離短縮となる今回は巻き返し必至です。
1週前の追い切りは栗東の坂路で4ハロン57.3秒、ラスト2ハロン13.3-12.7秒を馬なりで計時。土曜日と日曜日にも同じようなタイムの出し方で調教を行っています。時計は出していないけど、この厩舎は毎回こういうパターンで仕上げて来ているし、この馬自身もそれで結果を残してきているから順調に来ていると判断していい。あまり強くやらないところだから、休み明けを一度使っての今回の馬なり調整は、時計面では同じでも中身が全然違っている。
以前言ったことがあると思うけど、全日本2歳優駿はスムーズだったら勝っていたかもしれないし、伏竜Sでは相手の状態が良くなかったとはいえ、JDDの勝ち馬でルメール騎手に強すぎると言わしめたルヴァンスレーヴにしっかりと先着して勝利。適正の距離であれば、このメンバーではレベルが違うくらいの能力はあると思っています。圧倒的な本命候補です。
☆グレートタイム
デビュー時から前走のJDDまで、ダートの中距離レースでは圏外に飛んだことがないという安定感を誇っている馬。1着の回数が少ないのは、キレるタイプではないのにスタートがうまくなく、伸び負けすることが多いから。勝負どころで置かれるようなところもあるし、前残りの顕著なこのレースにおいて頭で予想するのは危険だけど、2着、3着では必ず組み込んでおきたい1頭かなって思います。
1週前の追い切りは栗東の坂路で、4ハロン56.8秒、ラスト2ハロン13.5-12.6秒を馬なりで計時。前走時もそうだったけど体重が増えてきていて、仕上げが難しい面もあるし、状態に関しては絶好調で出走するのは難しいと思います。ただ、フットワーク自体は軽くキビキビとした動きは出来ていたから、力は発揮できると思います。まあ藤原厩舎だから、仕上がりに関してはあまり気にしないで良いかも。
多少ズブさが見られているし、この馬が良いパフォーマンスを見せているときって、レース全体でのラップの変動の少ないとき。現時点では11秒台のラップを刻む箇所があるレースでは分が悪いけど、新潟のダートは時計が掛かることもあって、このレースは12秒台の等速ラップを刻みやすい展開に毎年なっています。傾向的にもこの馬の持ち味に合うレースだし、凡走はありえない。
☆アルクトス
古馬相手に1000万条件を勝利してこの舞台に駒を進めてきました。その内容が秀逸で、特に良かった点は多頭数で揉まれる内をピッタリ追走してもパフォーマンスが落ちなかったところ。経験が少なく揉まれる心配がある馬もいる3歳限定のダートレースでは良いアドバンテージとなるし、そもそも、この時期の3歳で古馬混合の1000万条件を勝つくらいだから能力は上位。
1週前の追い切りは美浦のウッドコースで長めから追われて、6ハロン83.6秒、ラスト1ハロン12.5秒を終い一杯に計時。結構ハードに行ったけど、最後まで脚色は衰えずに古馬準オープン馬に食らいついていました。短い間隔で使われていてデキを心配していたけど、この動きを見る限りまったく問題なさそう。かなりの大型馬だし、そんなに時計が出るタイプじゃないのに、調教でもいいタイムをマークしていたから、前走よりもさらに状態は良さそうかなって判断しています。
1800m戦では凡走していたから、若干距離の不安はあると思っている人もいると思うけど、その凡走はハイペースで逃げて、息を入れる場所がなく、かなり早めに強引に捲ってきた馬が数頭いて流れが不向きだったから。一息で走りながらでも残り200mくらいまでは勝ち負けの位置で粘っていたし、1800m戦でも自分のリズムで道中運べばラストまでしっかり脚は使えると思います。
父アドマイヤオーラは3年前のこのレースの勝ち馬であるクロスクリーガーを輩出。しかも、母父ロベルト系というところまで一緒で、なんとこの配合は4頭しかデビューしていないのに、そのうちの3頭が3勝以上挙げているというとんでもないニックス。時計の掛かる新潟向きのパワータイプで、好勝負が見込めると思います。