元馬術選手アラシさんの 7月4週目「 新馬プレイバック 」
2018年7月4週「 新馬戦プレイバック 」
7月21日 土曜日
福島 5R 芝2000m 新馬戦
❶ ボスジラ
兄にマウントロブソンとポポカテペトルがいる良血で期待が大きかった中、見事に新馬戦勝ちを納めた。いい意味であまり兄達には似ていない感じで、イイ馬だと思う。重賞でも通用するかも…。兄2人とは違い、馬群の中でもへっちゃらな感じ。兄2人はズブいが、この馬はズブくはなく乗りやすそう。まぁ、2000m戦から出てきたということは、ズブさの心配もあったのかも。マウントロブソンとポポカテペトルはそっくりなのだが、短い距離だとはしれないという感じの馬。この馬は違って、先手を取って折り合って運んでおり、やはりいい意味で兄には似ていない。道中は2000mだが折り合って少しハミは噛んでいたが、メンバーの追走不足もあって、この出走メンバー的に能力は高くない。後ろから追走されても追われて加速し、伸びたあたりは評価できる。勝負所でも楽な手応えで、4コーナーでは周りは追って上がってきているが、この馬は持ったままで、加速して抜けているのでモノが違った。周りが4コーナーから追っていたことからも、ハイレベルではなかったので、相手関係はわからない。ラストも2着馬が迫ったが、伸びて勝ったので今後も楽しみ。仕上がっている。距離は1800mくらいなら走れると思った。ここを使ったことで、キビキビとした面が出てきて欲しい。兄のようなキレ脚があれば、重賞でもポンポンと勝ってもおかしくない。
中京 5R 芝1600m 新馬戦
❶ ドラウブニル
この馬は、ディープインパクトの親戚関係にある馬ということで、少しニュースの見出しに載ったが…なんか牝馬っぽく見えたが牡馬のようだ。スタートが完璧に決まって、むちゃくちゃ早く出た。次走も気にしてみないといけないが、たまたまうまく出たっていうことも…。スタートが決まれば条件戦でも十分に戦える能力はある。まぁ、動いているなっていう感じで、新馬向きだったと思う。結構華奢なので、見た目は牝馬だと思ったが、道中頭をあげて周りを少し気にしているところを見せたが、これは気にしてもしょうがない。開催ラスト週の今の中京競馬場の芝コースは内側が死んでいるので、外を通ったことも大きいと思う。大外枠から前目に出せたことも良かったと思う。下手に内側でインを通って直線で外に出せずに脚を使ってしまって減速してしまうよりも…。勝負所でも楽な手応えで進み、追ってからグンと進むところがなかったので、これからか?4コーナーのコーナリングで少し膨れてしまった。中京コースの直線は芝がボロボロで砂埃が上がるほど。内の馬は走りがバラけてしまっていた。勝ち馬の通ったところが一番イイ。やはり、追ってからスピードが乗るまでに時間がかかってしまっていたので、まあまだ競馬を理解していない。前進気勢がのってきていないところがある。多少、期待してもいいのかと思う。
中京 9R 中京2歳S 芝1600m
❶ アドマイヤマーズ
抜け出してからは最後流しての勝利。500万クラスは勝てるといった馬が、見事にOPクラスで勝利した。これからの重賞戦線に名乗りを上げてくる馬なので、注目のレースとなった。2着のエイシンゾーンは新馬戦ではきっちりした馬だったが、この2着馬を3馬身も離して買っているので、アドマイヤマーズの実力が結構あるなと思わされた。新馬の時もそこまで乗りやすい馬ではないと思っていたが、スタートで4分くらい遅れ、その後かかってしまったので…。新馬戦の時も固かったが、ここまで掛かるとは思わなかった。パドックでの歩様もガチガチに緊張して固かったので、2戦目で馬自身が出てきてしまっているかもですが、他馬より発汗がひどかったですし、道中ハミをグイグイ引っ張って喧嘩気味になってしまっているのですが…最後はきっちり伸びて勝っているので、性能が良かったんだと思う。ここで戦った相手より重賞の相手は、もっとレベルが高いので、重賞で勝とうと思えばもっと頑張らないといけない。新馬戦では道中折り合いがついていたので、今後は要チェックが必要。少頭数だったので、ただの力比べ。展開云々は関係なかった。直線は中央寄りの方が馬場がよく、最後は完全に抜け出して勝ち。あとはドンドンリードを広げていった形。やっぱり折り合いが気になる…どうなんだろう?新馬戦の時は固く、今はもっと固く、この先もっと固くなるんじゃないかと思ってしまう。何年か前のダノンメジャーも、このあと相当ひどかったので…。新馬戦の時の気持ちの向き方ってわからないところがあるので、今は素晴らしい能力が台無しになるということがよくあるので、そこは注意してみていきたい。
7月22日 日曜日
中京 5R 芝2000m 新馬戦
❺ プランドラー
net.Keibaの掲示板のコメント数が450を超えていて、POGでも注目馬。価格が1億5千万もした馬なのですが…なんと5着。今の時期、よくある話ですが…金額と成績が釣り合わないというのが、まざまざと見せつけられた。この馬に未来があるのか?みていきたいと思います。普通に運んでいましたが、スタートも出遅れずに先手を取って、追い届かずの5着ではないから…。道中は折り合いもついていたし、至って普通に運んでいた。2000mで使い切ってバテバテではないので、そこそこやれると思うが、1億5千万に見合ったパワーを持っていたかというと、うーーーん…っていう感じ。レース運びはうまかったが、コーナーで手応えがイマイチで上がっていけなかったので、今の力量だとこの着順が限度だったのかも。前半1000mが1分6秒8のペースで、終いが33秒台を使えていないので、重賞で活躍できるレベルではないと判断せざるを得ない。1分7秒くらいの前半ペースだと、重賞クラスで活躍する馬の上りは持ったままで33秒台前半を出してくるので、それができないとなると、そこはちょっとなとなってしまう。4コーナーでやはりおいていかれていたので、きっちり仕上げて前進気勢をつけてくれば、よくなるかもしれない。中京コースの最後の直線の馬場状態が悪かったので、もしいい馬場状態で走らせればビュンと伸びたかもしれないが、内側の一番よくないところを走って伸びずの5着だった。ラストもフォームがバラっとして走っているわけではないので、今後も様子見が必要だと思ったのですが…どうでしょうか?
函館 5R 芝1800m 新馬戦
❶ ウィクトーリア
母がブラックエンブレムということで、秋華賞を勝っている馬で、兄にブライトエンブレム・アストラエンブレム。結構な良血で、1番人気に応えて勝利した。強い内容の勝ち方で、最内からスタートでスピードの違いでハナに立ち、マラソンのような競馬になったが、慌てる気配もなく伸び切って勝った。時計的にも1分48秒と優秀なタイムを楽に出していたので、あと2秒詰めれば、重賞でも通用するレベルなので、2秒は詰まると思うし、楽しみな馬が出てきたなと思う。道中も挙動不審じゃないし、頭をしっかり下げて少しハミを取ろうとしているが、問題のない範囲で(※もっとハミがブランブランなら、尚いいが…)、そこまでできる馬も早々いないので。1800mで楽にこぎつけて走っているので、2着馬が最後追いすがってきたが、2着馬も実力がある馬だと思うし、その2着馬をある程度離して勝っているので、この馬には期待してしまう。血統的にもこの血族を推していることが多い。(アラシさん的に)ライトエンブレム・アストラエンブレムを推していて、テスタメントも一時推していたので、こういう血統が好きなのかな…?3~4コーナーで他の馬がバテちゃっているので、本当にマラソンみたいなレースでしたが、勝ち馬は楽な感じでラストの直線に向かい入ってきて、周りの馬たちはバテちゃっているので、自分のペースで走れば後続との差は開く一方っていう感じで、2着馬はきっちり追い込んできているのだが、全然バテてもいないので…ゆっくりと。1800mを1分48秒3でバテずに走り切っているので、楽しみな馬。
今週は粒揃いのメンバーが出てきたなっていう感じ。ボスジラ・ウィクトーリア・アドマイヤマーズは、結構楽しみ。おそらく500万クラスも勝ち上がってくるだろうし、重賞でよく見かけるようになると思うし、好勝負できそう。この3頭に関しては、今後も注目して見ていきたいと思う。
以上が、7月4週目の新馬戦プレイバックでした。
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