元馬術選手アラシさんの7月2週目「 新馬戦プレイバック 」
2018年7月2週「 新馬戦プレイバック 」
7月8日 日曜日
中京5R 芝2000m 新馬戦
❶ カテドラル
1番人気は、ダノンチェイサーだったが、ムチが入っても伸びずに4着に敗退。8~9分追いでしっかりと伸びてきたカテドラルが勝利。その後に上位人気馬が続いたという形。3着のブラヴァスは、あのヴィルシーナの仔ということで、注目を浴びたが3着まで。10頭立ての直線が長い中京コースということで、内枠で2頭が好スタートを切って自然に好位につけた。外枠だったトーセンカンビーナとブラヴァスは前に行けずに中段からの競馬になった。ダノンチェイサーと同じような位置どりで勝ったカテドラルは、1枚上手だったのかも。ダノンチェイサーもあまり仕上がっているような感じはしなかった。走り自体がバラっとしており、追い切りでも走りがバラけていた印象を受けた。時計はかかる馬場状態だつたので、33秒台の末脚を使った馬はいなかった。前半の1000mを1分6秒と新馬戦では普通くらいのペースで流れたが(新馬戦で速いペースなら1分4~5秒台)、終い33秒台で走ってくる馬がいれば、重賞等でも即活躍する、通用するのだが…。今回はちょっと馬場が特殊だったので、単純な尺度でのはんだんができないが、少なくとも勝ち馬は良馬場なら33秒台前半の脚を使ったと思うので、先行きは楽しみな1頭となってくる。タフな直線の単なる追い比べになったと思うが、ダノンチェイサーが思ったほど伸びず後方に。ムチを打っての反応がないので、でき待ちといったところはあると思う。勝ち馬のカテドラルは4本足がしっかりと動いており、前の方に行っているので出来上がっていた。ダノンチェイサー以外の他の2頭も馬場を気にしている感があり、この3頭との戦力差は覆ってくるのかもしれない。ヴィルシーナの仔・ブラヴァスですが、ダノンチェイサーがいい位置で内目を回ってきたので、4コーナー付近で脚を使ってしまった。そこが裏目に出て、勝ち馬カテドラルやトーセンカンビーナのように、ダノンチェイサーの後ろの内側で、自分のタイミングで追い出せていれば良かったのだが…。ダノンチェイサーに付いて4コーナーで脚を使ってしまったので、直線での伸びがイマイチになるのは仕方がないというところはあった。その辺は鞍上判断で、競馬なので…。あれだけ脚を使ってもラストは伸びてきているので、次のレースで勝ち上がってくるとは思う。次走を見ての判断が必要だと思う。
福島 5R 芝1800m 新馬戦
❶ クリスタルバローズ
七夕賞もそうだったように、良馬場発表ではあったがメチャクチャ悪い馬場で、最後の最後まで走り切りゴール後もまだ走りたがっていたところを見ると、結構な逸材ではないかと思う。2着のグロリアーナも勝ち上がってくると思うが…。スタートもよく出て外から言ったほうが良さそうだったが、多少折り合いにも危険な面が見れた。ここは今後も見ていって、改善していくだろう。1800mの新馬戦で馬場が悪いとズン止まりする馬が続出するのだが、このレースもご多忙にもれず、そういう馬が出ていた。その中で最後まで走りきる馬は能力が一定以上あるということなので、勝った馬だけでなく、2・3着馬まで評価していい。勝ち馬のクリスタルバローズは道中ハミを噛みながらもよく最後まで伸びた。普通不良馬場で行くと脚が減ってしまい、最後止まってしまうのだがゴールを過ぎてもなお走ろうとしていたので、逆にイイんじゃないかと思った後方の馬たちは押して押してで辛そうにしていた。2歳線の特徴的な展開で、しっかり走りきれるだけの体力のある馬が上位にくるというレースで、強い弱いが見極めやすい。上位馬は勝負どころで勝ち馬に競りかけており、後ろはもうサヨナラしている状態なので、前の3頭は強かったと思う。その中でも勝ち馬が1枚抜けていた。最後まで止まらなかったから、2着馬に差されなかった。馬場状態が違えば結果も違ったかもしれないが、このタフな馬場を走り切ったことは評価できる。ゴール後は走る気がまだまだ感じられ、止まっていなかった。
函館 5R 芝1800m 新馬戦
❶ ラブミーファン
いいスタートを決めて、函館競馬場もあまり馬場が良くない中、物ともせずにしっかり勝ってくれた。先行きが楽しみな馬。何よりスタートから好位を取ってくれていたので、競馬が上手なところがありそうな気がする。ゲート内での中立は良くなかったが、スタートはよく出て上々のスタートという形で1歩目が早く、追わずとも好位についていけた。レーヌミノルのようにスタートがいいと競馬自体もしやすく、チャンスが増える。道中は折り合いもしっかりとつけれて回ってきており、スタートが上手いから好位につけれて無理なくいける。1800mか、もう少し短い距離の方が合うのかも…。直線で脚色がついていたので1600mとかでも対応ができそう。2000mとかは、ちょっと走って見ないとわからないが…。前半の1000mが1分何秒とかなので、それでバテてしまう馬だと先々たちづらいが、この馬はきっちり勝負どころで馬なりで上がっていってこれたので、一定水準以上の能力はあると思う。次の500万下クラスにいっても、上位で勝ち負けすると思う。重賞にきてもいい勝負ができるんじゃないかと思う。1800mで勝ったので、この後札幌2歳Sに出てくるかどうかはわからないが…。4コーナーから追い出して脚が一気にセカついてしまうところがあるので…別に追って素早く反応するのはいいことなのだが、長い距離で行く馬だと脚が持たない可能性があるので、どっちかというと、もう少しゆったり行った方が長い距離とかには対応しやすい。どっちかというとやはり1600~1800mがあっている馬だと思う。
以上が、7月2週目の新馬戦プレイバックでした。
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