宝塚記念2018のデータ 其の0
宝塚記念2018のデータ其の0 M
昨年の宝塚記念のデータ
【2017宝塚記念データ分析】天皇賞春経由は不利?脚質・枠順で有利なのは?
2017宝塚記念を予想する際に必要となる、過去に行われたレースからのデータを分析をしていきます。また、前走天皇賞春に出走した馬の成績についても言及していきながら宝塚記念で好走している馬について見ていきましょう。今年は少頭数で行われる宝塚記念。例年以上に展開や枠順の有利不利をうけない可能性はありますが、宝塚記念で好走している馬はどのような馬なのか?過去のデータから好走確率の高い馬を探っていきたいと思います。
- 1 前走で天皇賞春に出走した馬は成績が悪い
- 2 距離ロスのない内枠が有利
- 3 末脚の鋭い差し馬が優勢
前走で天皇賞春に出走した馬は成績が悪い
宝塚記念の主なステップとなっているのは…天皇賞春、鳴尾記念、目黒記念、金鯱賞の4つです。
この4つのレースの単勝回収率、複勝回収率、複勝率を見てみると
単回収 複回収 複勝率 頭数
天皇賞春 51% 60% 29.0% 31頭
金鯱賞 177% 114% 35.7% 14頭
鳴尾記念 236% 178% 50.0% 6頭
目黒記念 627% 135% 50.0% 4頭
となっています。
G2及びG3戦である金鯱賞、目黒記念、鳴尾記念の単複回収率が100%を超えているのに対して…
一番格式が高く、レベルが高い天皇賞春経由の馬が成績を残せていない事が分かります。
なぜ、天皇賞春経由の馬が成績を残せていないのでしょうか?
もう少し深堀りしてみてみましょう。
単回収 複回収 複勝率 頭数
1着 0% 44% 23.6% 7頭
2着 0% 58% 40.0% 5頭
3着 101% 22% 14.3% 7頭
4着 0% 0% 0% 0頭
5着 96% 46% 33.3% 3頭
6~9着 67% 42% 25.0% 4頭
10着以下 64% 164% 40.0% 5頭
1着に入った馬の成績が悪いことが分かります。
ペース(走るリズム)が全く違うからです。馬は前走どんな競馬をしたのかという事を覚えているので、長距離戦である天皇賞春のゆったりしたペース、坂のない直線での早めのスパートなどが体に残っています。
宝塚記念では1000mの距離短縮となりますので
ペースが上がり、坂のある直線を2度超えながら
直線まで力を溜めて末脚を爆発させるレースになります。
天皇賞の流れに乗じて上位入線した馬ほど、宝塚記念では流れの違いに困惑して負けてしまうと言うことが分かります。
今年はキタサンブラックが天皇賞春から宝塚記念に出走してきますが、果たして条件の違いに対応できるのか?注目が集まります。
距離ロスのない内枠が有利
次に宝塚記念の枠順別成績を見てみましょう。
複勝率 頭数
1~2枠 33.3% 21頭
3~4枠 30.7% 26頭
5~6枠 21.7% 23頭
7~8枠 28.5% 28頭
1~4枠の内枠が有利となっている事が分かります。
なぜ、内枠の方が有利なのでしょうか?
宝塚記念が行われる条件は阪神芝2200m戦の内回りコースの形態を見ながら理由を説明していきます。
阪神芝2200m戦の内回りコースはこんな形をしています。
図を見て貰うと分かりますが、コーナーを4回曲がるコースになっており、直線の距離は350mそこそこと短い設定になっています。つまり、コーナーで外を通った馬は物理的な距離ロスを被る形となり、短い直線で挽回しづらい設定になっているという事が分かります。
末脚の鋭い差し馬が優勢
次に宝塚記念を有利に戦える脚質について考えてみましょう。
過去10年の宝塚記念上がり3F準備別の成績を見てみると
単回収 複回収 複勝率 頭数
1位 605% 255% 100% 10頭
2位 251% 85% 40.0% 10頭
3位 226% 181% 50.0% 6頭
4~5位 150% 99% 47.1% 17頭
6位以下 0% 25% 5.5% 55頭
となっています。
上がり3ハロンを最速で上がってきた馬は、100%馬券に絡んでいる事が分かります。
直線の短い内回り戦ながら、GIで早めの仕掛けになる点から、最後の末脚で全てをひっくり返す展開になっている事が分かります。
その中には
2015年 デニムアンドルビー 2着(10番人気)
2010年 ナカヤマフェスタ 1着(8番人気)
などの人気薄の伏兵馬も入っているので、力の要る馬場で末脚を発揮できる馬には注意が必要です。
以上が、2017宝塚記念を攻略するための主たるデータです。
世間の評価ではキタサンブラック1強
キタサンブラックの勝ち方を見るレースとなっていますが、データからは決してキタサンブラックに有利な情報で出てきません。このデータを重宝してキタサンブラックの評価を下げるのか?それともキタサンブラックはこれらのデータを全て覆して、勝つレベルのスーパーホースだと信じて1着固定で馬券を勝っていくのか?少頭数でのレースとはいえ、馬券的な興味が尽きないレースです。
2017宝塚記念の結果
結局、キタサンブラックは9着に惨敗。