函館スプリントS2018のデータ 其の6
函館スプリントS2018のデータ其の6 R
【函館スプリントステークス2018】予想考察
過去の傾向とデータ分析
函館競馬場・芝1200mで行われる函館スプリントステークスですが、近年は1番人気が大不振で波乱の傾向がみられる1戦。実際に昨年も1・2番人気に支持されたセイウンコウセイ・シュウジが共に倒れ、3⇒4⇒7番人気の馬で中波乱の決着となりましたが、果たして、今年も荒れる函館スプリントステークスとなるのか?
上位人気の馬の中で危険と見ている馬が多数いる状況であり、近年と同様に波乱の可能性は十分にありそうです。それでは、今回は近2年で顕著に見られる函館競馬場の傾向などを中心に考察を行います。
【函館スプリントステークス2018】予想考察
<過去の傾向とデータ分析>
過去5年の結果は下記の通りです。
着順/馬番/馬名/前走成績
【2017】
2着:③キングハート(鞍馬S:1着)
3着:④エポワス(大阪ハンブルクC:1着)
【2016】
2着:③シュウジ(NHKマイルC:12着)
3着:①レッツゴードンキ(ヴィクトリアM:10着)
【2015】
2着:⑯アースソニック(韋駄天S:3着)
3着:⑬レンイングランド(NHKマイルC:16着)
【2014】
2着:⑩ローブティサージュ(ヴィクトリアM:11着)
3着:⑨クリスマス(オークス:12着)
【2013】
2着:⑤シュプリームギフト(鞍馬S:4着)
<レース展望>
近年はソルヴェイグ ⇒ ジューヌエコールと3歳の牝馬が2連覇をしていますが、今年は3歳牝馬はおろか3歳馬の登録が0頭の現状であり、明らかに5月末に新設重賞として施行された葵ステークスに馬が流れた影響がモロに出ている印象。今後はその様な傾向が続き、函館SSに3歳馬は極端に減りそうですが、一線級の古馬を相手にする重賞とは言え、斤量50キロで出走できる所は魅力だと思うだけに少し残念ですね…。
そして、その3歳馬が不在の状況の中で上位人気になりそうな馬は…ナックビーナス・ダイアナヘイロー・ワンスインナムーン・セイウンコウセイですが、どの馬も一長一短であり、決して安心して買える人気馬ではないかと…。荒れる傾向にある函館スプリントステークスだけに、今年も人気馬が崩れて伏兵が台頭する結果を期待したいです。
<高速馬場の対応力!>
函館・札幌開催と聞けば、時計の掛かる洋芝を連想しますが、近2年の函館開催は明らかに時計の出る馬場コンディションの高速状態。
実際に過去5年の函館SSの勝ち時計を見ても…
2013年:1分8秒5
2014年:1分8秒5
2015年:1分8秒3
2016年:1分7秒8
2017年:1分6秒8
近2年は1分8秒を切る早い時計が出ていますが、昨年は前半のハイペースを含めても早すぎる1分6秒8の勝ち時計。ただ、実際に前日に同距離で行われたHTB杯(古馬・1000万)の勝ち時計が1分7秒6ですから、重賞となれば7秒を切る時計になるのも当然の結果。今年はどの様な馬場コンディションになるか不透明ですが、恐らく近2年と同様に時計の早い馬場で開催がスタートするはず。「高速馬場の適性」は予想をする上では頭に入れて置きたいポイントです。
<1番人気が不振の波乱傾向!>
過去5年で1~3番人気に支持された馬の成績を見ても…
1番人気(0-0-0-5/5)
2番人気(0-1-0-4/5)
3番人気(1-0ー1ー3/5)
明らかに上位人気の馬が不振傾向であり、1番人気に限定すれば過去5年で全て馬券圏内に敗れている悲惨な結果。これだけ顕著に傾向が出ている事を考えると、偶然ではなく必然として考えるべきデータですが、その理由を詳しく掘り下げる為にも近5年で1番人気に支持された馬をピックアップすると〝ある共通点〟を発見しました。
ちなみにその5頭は下記の馬ですが…
この5頭に共通している事!それはズバリ…
「前走GⅠに出走して6着以内に好走している」です。普通に考えてGⅠで好走した馬が函館スプリントステークスに出走すれば、能力上位と判断されて1番人気に支持される事はある意味で当然ですが、ストレス疲労の点で考えても前走GⅠで好走した馬をここで狙うのは危険な行為。
歴史は繰り返すと言いますが、今年も前走・高松宮記念で3着に激走したナックビーナスが1番人気になりそうな予感…。過去5年の傾向を考えると危険すぎる人気馬になりそうですが、結果は如何に…!?
【函館スプリントステークス2018予想考察】
まとめ
<現段階の注目馬>
最後に現段階の注目馬をご紹介します。
ライトフェアリー
<推奨理由>
2013年の北海道サマーセールにて52万円で落札された格安馬であり、マイナー血統・マイナー厩舎・マイナー騎手と常に低評価をされている馬だが、前走は差しが決まる京都の馬場状態の中で先行して2着に粘る強い競馬。近走の内容からメキメキと力を付けている事は事実であり、今回のメンバーを相手にしても遜色のないレースは出来るはず。開幕週の高速馬場に対応できれば、穴を明ける資格は十分にあるだろう。