安田記念2018のデータ 其の11
安田記念2018のデータ其の11 R
【安田記念2018】
予想オッズ1番人気のスワーヴリチャードを徹底分析!
今年の安田記念は、中距離路線でトップクラスに君臨するスワーヴリチャードが参戦。前走の大阪杯で見せた鮮やかなパフォーマンスを含め、このマイル路線のメンバーであれば能力は断トツで抜けた存在ですが、競馬は単純に能力の高い馬から上位に入選する競技ではありません!適性・臨戦過程・馬場状況など様々な要因が重なり能力+αが重要となるモノ。果たして、今回のスワーヴリチャードは1番人気に応えて勝利する事が出来るのか?色々な角度から分析していきたいと思います。
【安田記念2018】予想考察
昨年の有馬記念で2番人気に支持されていた馬が
翌年の安田記念に出走する不思議な状況ですが、
果たして、初のマイル戦に対応できるのか?1番人気が予想される有力馬だけに、取り扱いは慎重に考えたいです。
<スワーヴリチャードを徹底分析>
まずは成績をご覧ください!
今の現役馬の中で好きな部類に入るスワーヴリチャードですが、恐らく…トップ5にはランクインしていると思います。そんな余談はさて置き、今回は満を持しての安田記念への参戦。本当に東京芝1600mの舞台で好走する事が出来るのか?
今回は不安材料の3点を基に分析して行きましょう。
前走の大阪杯は苦手の右回り、距離不足とも思われた2000mを克服しての完勝だが、〝道中、ペースが緩んだ所で一気に仕掛けた鞍上のファインプレー〟が勝因の大きなウエイトを占めたはず。更にその状況に持ち込むための材料が見事に揃っていた事も大きな要因だろう。実際に動けるポジションを取れる「外枠」を引いた上に道中で捲れる展開の「スローペース」と2点が上手く噛み合った印象。それにより自慢の末脚の持久力を活かす事に成功して見事に勝利を収めた。
今回は高速馬場の2000mに対応した点からマイル適性もあると判断しそうだが、それは恐らく間違い…。前走の大阪杯で見せたパフォーマンスは2000m以上を走れるスタミナ&持久力を活かしての競馬であり、高速馬場を得意としているマイラーがするレース内容ではない。つまり、前回の大阪杯の内容から1600mに対応できると考えるのは危険だろう。全く対応できずに終わる可能性もあると見ていますが、果たして…。
<位置取りに対する懸念>
基本的にハーツクライ産駒の全般に言える事だが、スタート&二の脚が遅く最初に若干後手を踏むイメージ。シュヴァルグランの様に成長と共にトモがパワーアップして五分のスタートを切れるようになるケースもあるが、産駒傾向で考えてもスワーヴリチャードが完全に本格化するのは秋以降。
ちなみに2走前の金鯱賞ではスタートを決めて2・3番手から先行してる競馬に見えるが、
前半の3Fが36秒5、5Fが61秒1の超スローペース。いつものポジションで競馬をしたら、たまたま位置取りが前の方になった現象であり、位置取りだけを見て先行したとは考えない方が良さそう。
実際に近年の安田記念は前半から33秒8~34秒5で流れる傾向ですから、今のスワーヴリチャードのスタート&ダッシュ力では120%立ち遅れる事が濃厚。展開や位置取りを予想をする際は後方にいる事を前提に考えたい所です。
つまり、今回はスタートから高い確率で後手を踏む状況。前回の大阪杯は、その懸念材料を「スローペース」「マクリ」「外枠」でリカバーして勝利を収めましたが、今回の施行条件を考えるとスローペースを仮定してもマクル競馬は自爆行為。普通に考えれば溜めて末脚勝負に徹する他、選択肢はなさそうですが、さすがに前半から早いペースを追走すると最後に脚は残らない気も…。単純な能力の違いで外枠から強引な競馬で馬券圏内に来る可能性ありますが、期待値を考えればこの人気でその結果に期待するのはバランスが悪い印象。
ポテンシャルは今の日本馬の中ではトップクラスと評価している1頭ですが、「競走馬の能力の方向は一定ではない」。今回は舞台設定・条件では力を出す事が出来ないと判断してバッサリと消す予定!後はスムーズに自分の競馬をし辛い「内枠」を引いてくれれば自信度も上がるのですが、果たして…。