安田記念2018のデータ 其の8
安田記念2018のデータ其の8 R
【安田記念2018】予想考察|オッズと出走馬分析
春の東京競馬場の連続GⅠ開催も、今週の安田記念で一先ず区切りを向かえます。今年の安田記念は、様々な路線から色々な馬が集結して大混戦ムード。予想オッズでも、1番人気は押し出された形でスワーヴリチャードになりそうですが、2番人気が予想されているサングレーザーも鞍上効果を含めてある程度は売れそうな予感…。果たして、この大混戦の安田記念を制覇するのはどの馬か?
【安田記念2018】予想考察
<予想オッズ>
予想オッズは下記の通りです。
1 スワーヴリチャード 2.8倍
2 サングレーザー 4.2倍
3 ペルシアンナイト 5.6倍
4 リスグラシュー 6.5倍
5 アエロリット 7.6倍
6 リアルスティール 8.2倍
7 アエロリット 10.4倍
8 レッドファルクス 15.2倍
9 モズアスコット 18.7倍
以下、ウエスタンエクスプレス・ヒーズインラブなど…。
1番人気は大阪杯を制覇したスワーヴリチャード。初めてのマイル戦とは言え、これまで対戦してきたメンバーを考えても能力は1枚上。高速馬場のマイルに合うイメージがなく、辛口な評価をする予定ですが…。
2番人気は前哨戦のマイラーズカップで豪快な脚を披露したサングレーザー。昨年からの充実度を評価されて上位の評価を受けそうですが、先週の日本ダービーを制覇した福永騎手が乗る点からも人気に拍車を掛けそうです。
3番人気は昨年のマイルCSの勝ち馬ペルシアンナイト。前回の大阪杯も2着に追い込むなど高いポテンシャルは証明済みであり、得意のマイルに戻る今回は更なる前進が…?
後は牝馬2頭のリスグラシュー・アエロリットを含めて、GⅠ実績のあるリアルスティールやレッドファルクスなどが続く形になりそう。
今年の安田記念は人気馬で怪しい馬が多いと見ている状況。人気薄⇒人気薄で決まる決着も十分にあると考えて予想を組み立てる予定です!
<出走馬分析>
アエロリット
前走のヴィクトリアマイルは雨の影響で時計の掛かる重馬場を敗因と考えそうだが、スローペースで33秒台前半の上りが要求された事による切れ負けと見ている1戦。本来は昨年のNHKマイルカップの様に平均ペース~ハイを強気に先行して持久力を活かす形が理想であり、その展開とは真逆になった事を考えると、前回の4着はまずまず健闘した内容。今回は牝馬限定から牡馬混合にメンバーは強化されるが、前回よりペースが上がる可能性が高く、馬場もパンパンの良と条件面は好転。近走の成績から軽い交互質で凡走後の今回は更にパフォーマンスを上げるタイミングであり、鞍上の戸崎騎手が積極的に仕掛けるレース運びをすれば粘り込める可能性は十分にある。
能力:☆☆☆
適性:☆☆☆
臨戦:☆☆☆
期待値:C
サトノアレス
同馬に対して全く強いイメージが無く近2走は軽視してたが、東京新聞杯・京王杯SCと連続して2着に好走。このディープインパクト×デインヒルの血統背景であり、基本的には決め手に欠ける勝ち切れない馬が多い印象ですが、実際にコノ馬も3走続けて惜しい2・3着の成績。今回は前回の京王杯SCを2番人気で3着に凡走した後とは言え、ゴール前は大接戦でストレス疲労を残しそうなレース。不当に人気が落ちるようなら「まとまり系の人気落ち」に反応する可能性もあるが、基本的には軽視の方向で考えている1頭です。
能力:☆☆
適性:☆☆
臨戦:☆☆
期待値:D
サングレーザー
昨年の中秋ステークス~スワンS~マイルCS~阪神カップは非常に強い内容。単純なポテンシャルで考えれば今回も当然ながら有力の1頭になるが、休み明けのマイラーズカップを追い込んでレコード勝ちした後は気になる所…。昨年の秋~冬は鮮度も十分にある状況も含めた好走と見ているだけに、今回は2回目のGⅠとマイルCSの時と比べると鮮度も薄い状況。そして、厳しい臨戦過程である事を考えると追い込み不発に終わる可能性も考えたい。
能力:☆☆☆
適性:☆☆☆
臨戦:☆☆
期待値:D
スワーヴリチャード
同馬は典型的なハーツクライ産駒であり、ゆったりとスムーズに競馬をする事で高いパフォーマンスを発揮するタイプ。前回の大阪杯は途中から動く鞍上のファインプレーが光る勝利だが、スローペース+コーナー4回・外枠と動ける状況下であった事も大きなポイント。今回は一気の距離短縮で道中から追走を急がされる事が濃厚であり、スムーズなゆったりとした競馬をするのは絶望的な状況。外枠を引いて奇跡的に道中ペースが緩んだ所で、マクリ気味に進出する競馬が出来ればチャンスはありそうだが、さすがに高速馬場の東京マイルでそれは自爆行為。今回は適性面を考えるとアッサリ負ける可能性が高いと見ていますが、果たして…。
能力:☆☆☆☆
適性:☆
臨戦:☆
期待値:D
ペルシアンナイト
昨年から誕生した新星ハービンジャー産駒であり、叩き2戦目や混戦でパフォーマンスを上げるC要素を強く持ったタイプ。実際に前走の大阪杯は少頭数の中山記念を負けてから、相手アップ・頭数減・内枠に条件が好転して見事に好走。そして、今回はそこからのローテーションだが、昨年のステファノスと被る臨戦過程でもあり、前回で全てを出し切ったストレス・反動が出る局面。単純に強い馬である事は否定しないが、臨戦過程からは買い辛い1頭。
能力:☆☆☆
適性:☆☆
臨戦:☆☆
期待値:E
ローズステークス⇒秋華賞、阪神牝馬ステークス⇒ヴィクトリアマイルの結果を含め、ハーツクライ産駒にしては珍しい多頭数・混戦を得意とするC要素の強い馬。コチラはペルシアンナイトとは違い、前回のヴィクトリアマイルを外枠で差し損ない1番人気2着である事。つまり、ストレス疲労の懸念は少なく今回も走れるタイミングではある。そして、加えて相手アップを好む馬でもあり牝馬限定⇒牡馬混合に替わる点も歓迎のクチ。前回は痛恨の大外枠を引いたが、内目の枠を引いて集中力を活かす形なら再度の好走に期待が高まる。
能力:☆☆☆
適性:☆☆☆
臨戦:☆☆☆
期待値:C
前走の高松宮記念は1番人気を裏切る8着だが、
珍しく直線のコース取りを間違えたミルコのミス騎乗。それでも、最後は上り最速を使い追い上げている点から馬の走る気は十分にあり悲観する内容ではない。近走は7歳と言う年齢に伴い好走した後の疲れが抜け辛い状況が進み、好走と凡走を繰り返す交互質に変化しつつある印象だが、逆に今回は人気で負けた後の臨戦で巻き返せるタイミング。昨年もスムーズであれば勝ち負けに加われたと見ているだけに今年は改めてリベンジを期待したい。
能力:☆☆☆
適性:☆☆☆
臨戦:☆☆☆☆
期待値:B
【安田記念2018予想考察】のまとめ
<危険な人気馬>
最後に危険な人気馬をご紹介します。
スワーヴリチャード
<推奨理由>
能力・実績だけで考えればコノ馬がズバ抜けているが、単純な能力だけで着順が決まらないのが競馬。何度考えても高速馬場の東京芝1600mに向くイメージがなく、数年前にヴィクトリアマイルでヌーボレコルトが敗れた様なレースになる気が…。スムーズに競馬が出来ない内目の枠を引けば、消しまで考えています。