NHKマイルC2018のデータ 其の10
NHKマイルC2018のデータ其の10 K
今回は最終追い切りを中心に書いて行きます。今年の3歳馬はマイル路線に好メンバーが揃いました。予想の方も目移りしそうな馬たちが多くやや難解。例年であればクラシックから漏れた馬が多い1戦ですが、今年の場合は早々にここを目標にした有力馬もいる。それでは分析してみたいと思います。
【NHKマイルC2018最終追い切り】
タワーオブロンドン
5月2日南坂路良 馬なり
53.0-38.0-24.6-12.0
一週前は馬場も悪く時計を出していなかった。最終は1000万クラスの馬を追走し好時計をマーク。
しかもアーリントンC時よりも時計を短縮。前走は関西への輸送もあったし8割程度の仕上げであの競馬。デビュー時から一貫してこの距離を使って来ている。輸送の無い今回は前走よりも負担が少ない。それでいてキッチリ仕上げて来ているのだから当然有力。
ギベオン
5月2日栗東芝良 強め
68.4-52.2-37.6-11.8[2]
藤原英厩舎、例によっての最終単走で芝での追い切り。手前をスムーズに替えてからの伸びは素晴らしい。それが結果的にここ2戦の後半の伸び脚に繋がっていると思う。脚質的には府中は合うので後は流れひとつか?マイル戦を経験していないので速い流れになった時に、ここ2戦と同じパフォーマンスを出せるかどうかだけ。
テトラドラクマ
5月2日南坂路良 馬なり
52.6-38.1-24.7-12.1
一週前は馬場が悪い中で上がり12秒を馬なりで計測。最終は1000万クラスの馬を追走し好時計をマーク。時計は出せる馬ですが、それでも良い時計。クイーンCは息の入らない厳しい競馬でも結果を残した。しかも1000m通過が57秒8。あのペースで外から競り掛けられながら勝つのだから強いです。別に逃げなくてもいい馬だしスタートが良すぎるからあの競馬になっただけ。スタートが良い、というのはプラスです。府中マイルへの適正は抜群だし最終追い切りも良。こちらも牡馬に負けじと有力。
ケイアイノーテック
5月2日栗東坂路良 一杯
53.9-39.3-25.1-12.2
レース間隔が詰まっているので本数は少なめ。最終は藤岡佑が騎乗し坂路でビッシリ。動きも時計も悪く無い。朝日杯FS4着でタワーオブロンドンと差の無い結果。しかしタワーオブロンドンの場合は、ここを目標に冬場成長放牧。前走があの仕上げで成長を示した結果だった。この馬の場合は冬場もコンスタントに使っている。その分、上がり目という点においては乏しい。現時点での能力比較は…タワーオブロンドン>ケイアイノーテック。この差がさらに開いた可能性はあると思います。初の左回りで、折り合いなどにも不安があるので重視しづらい感じ。
パクスアメリカーナ
68.6-53.0-38.1-11.9[3]
最終は川田ジョッキーを背に芝で単走の追い切りを消化。さてこの馬、左回りの競馬場は新馬戦の新潟以来になります。あの時は直線でモタれていました。その後は右回りの競馬場で良績を残しこのレースへ。それとここまでの競馬を見た限りでは、タフな馬場は得意。今回は軽い馬場になる可能性が高いです。ここ2戦は重視した馬ですが、今回は割り引いて考えたいと思います。
カツジ
83.6-66.9-51.4-37.8-11.7[7]
馬なりでサラッと軽く流す程度の最終追い切り。
時計的には前走時とほぼ変わらず好時計。マイルに限れば1度も馬券を外していない馬。初の左回りがどうかという所ですが、長く良い脚を使える馬なので直線の長い競馬場は歓迎。ケイアイノーテックには2戦2勝しているし、この舞台替わりはカツジの方がプラスに働きそう。最終追い切りも馬なりで鋭く伸びています。この状態なら上位台頭の可能性十分だと思う。
プリモシーン
5月2日南W良 馬なり
53.0-38.4-12.2[3]
馬なりですが楽に好時計を出して来ました。桜花賞は出遅れ→直線は内目で前が詰まる。とんでもない競馬で全くレースに参加していなかった。追えたのも最後ほんのちょっとだけ。あの騎乗は酷すぎる。今回は未勝利戦でテトラドラクマと叩き合った舞台。この条件になれば結果はまた違って来ると思う。あの時は2頭だけ抜けて後続を大きく離した。今現在でそこまで力差があるとは思えない。最終追い切りの動きも良いし、この舞台なら巻き返せる可能性は高い。
【NHKマイルC最終追い切りまとめ】
さすがにG1という事で有力馬は最終追い切りが良いです。タワーオブロンドンが逆算してキッチリ仕上げて来た感じ。1番人気濃厚ですが、ここに拘って使って来ただけある。後は脚質と展開面です。テトラドラクマがクイーンCと同じ競馬をするのか?逃げなくても良い馬なので先行する競馬でも良い。しかし、鞍上は田辺。まあ前に行ってやりあったら、そう簡単に譲らない騎手。だいたい競り掛けた方が控える事の方が多い。
そこでNHKマイルというレース。好走脚質がどうなのか?確認したいと思います。
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直前が長い東京競馬場。しかし過去10年で逃げ馬が3勝を挙げているレースなんです。逃げ馬の複勝率も40%。弱い逃げ馬だったら厳しいですが、テトラドラクマの場合、前走内容が相当優秀でした。この舞台を得意としている馬だし割り引く要素がありません。逆に追い込み馬の方が買いづらいかも。
そこで最終追い切りを見て注目の1頭を紹介します。
注目馬はこちら⇒プリモシーン
馬なり楽な手応えで抜群の動き。まだ見限れない馬だと思うし、チャンスがあるなら今回だと思う。