新潟大賞典2018のデータ 其の2
新潟大賞典2018のデータ其の2 U
新潟大賞典の過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【0-1-2-7】連対率10%
▶2番人気【2-1-1-6】連対率30%
▶3番人気【3-2-0-5】連対率50%
▶4番人気【0-0-2-8】連対率0%
▶5番人気【3-0-0-7】連対率30%
▶6~9番人気【1-1-5-33】連対率5%
▶10番人気下【1-5-0-62】連対率9%
前走着順
▶1着【2-1-6-15】連対率13%
▶2着【3-3-2-6】連対率43%
▶3着【1-0-0-7】連対率13%
▶4,5着【2-2-0-14】連対率22%
▶6~9着【1-1-1-36】連対率5%
▶10着下【1-3-1-50】連対率7%
脚質
▶逃げ【0-0-0-10】連対率0%
▶先行【2-3-2-28】連対率14%
▶差し【6-6-3-46】連対率20%
▶追込【2-1-5-44】連対率6%
1番人気馬は0勝
なんとここ10年で一度も1番人気の馬が勝利していないレースとなっています。上位人気馬全体でみると、比較的安定した成績を収めているんだけど、人気馬同士で決着したのは2014年の1回のみであとは全て荒れている。二桁人気馬の好走が非常に目立つレースで、ここ3年連続で連対。過去10年でみても3着は一度もないにも関わらず6連対を果たしていて、ハンデ戦ということも加味してかなり手広く予想しないと的中は難しいんじゃないかな?なんか2着に来ることが多いみたい。
前走福島民報杯組に注目
前走で福島民報杯を使われていて、なおかつ馬券に絡んでいた馬が、ここ4年連続で新潟大賞典でも馬券に絡んでいる。ちなみに2013年は1頭も出走していなかったらから、度外視すると2012年でも前述馬が勝利していて、5開催連続で好走しているという軽視できないほどの強烈なデータも出ています。今回の該当馬は…マイスタイルただ1頭!
あとは特に傾向はないんだけど、前走二桁着順からの巻き返しで多いのは新潟コースとは真逆の小回りで直線に坂のあるコースに出走していた馬などがほとんど。ダートレースを除くと阪神と中山コースの重賞レース組だけというわかりやすいデータもあります。
ただ、ひとつ注意したいのは巻き返しといっても、もともと中山や阪神を得意としている馬の凡走はまた別の話で、今回で言うならアウトライアーズは中山記念で大敗したけど狙える要素にはならないのかなって感じ。
逃げ馬は消し
逃げて馬券に絡んだ馬は1頭もいません。基本的に差し馬が有利のレースで、馬券になっている馬の半数以上が差し馬となっていました。
ただ、開幕してまだまもない状態でのレースだから、簡単には前がとまらなくて、先行馬に限って言えば馬券内に入ってくる数は少ないけど、連対率は差し馬に次ぐ数字を叩き出しています。昨年も先行した馬が勝利したし、ここらへんは当日の馬場状態次第かな~って思います。
差し馬が1頭も馬券に絡まなかったことはここ10年で一度もないから、多少ペースが速くなりそうな今回のメンバー構成から判断すると、差し馬を多く選んだ予想をするのが良さそうじゃない?
好走が期待できる馬を3頭紹介!
マイスタイル・ハッピーユニバンス・ステファノス
☆マイスタイル
好相性の福島民報杯をステップにここに挑んできます。前で常にプレッシャーをかけられてレースはハイペース。展開的にかなりきつい内容になりながらも直線半ばで二枚腰を使って2着。負けはしたけど久々のレースということを考えれば中身の濃いレースをしていて、一度叩いた上積みが見込める今回はさらにパフォーマンスを上げてくると思います。
当週の追い切りは栗東の坂路で、田中勝春騎手を背に4ハロン54.3秒、ラスト2ハロン12.3-12.3秒を馬なりで計時していました。調教は動くタイプだけど、フットワークがかなり軽く、追われてからの反応も良かった。動きは素晴らしいからあとはデビューして初めてとなる、当週の追い切りが坂路という調整内容がどうなるかだけど…野芝を考えてスピードを鍛えてきたと捉えて好評価とします!
福島民報杯組が好走しているレースなだけあって、直線の長い新潟コースでもこのレースはスピードの持続力に優れたタフな展開でも台頭出来る馬が必ず1頭は馬券に絡んできている。ある程度道中のペースは速くなるけど、ハイペース適正もあるしタフな展開でも二枚腰が使えるならこのメンバーでの凡走はあまり考えられないかなって判断しました。
☆ハッピーユニバンス
小倉大賞典で7着入線してからこのレースに出走してきます。この馬は上がり3ハロンだけの競馬にめっぽう強く、末脚一辺倒のタイプながらスローペースからの瞬発力勝負となったレースでは高い確率で結果を残しています。昨年の府中牝馬Sではそういう展開からかなりの好メンバーがそろった中で、上がり2番目のタイムを叩き出して追い込んで来ているし、今回51kgでしょ?好走の可能性は十分あると思います。
当週の追い切りでは、栗東の坂路で4ハロン55.7秒、ラスト2ハロン13.0-12.5秒を馬なりで計時してきました。非常に力強いフットワークで仕上がりの良さを感じさせるし、1週前に52秒台の時計を叩き出していて、状態の良さには太鼓判を押せる。ただ、時計は出ているけど休み明けの割に本数が少なく、速い流れになった時に息をもたせることが出来るかどうかは少し不安が残るかも?
下級条件だけど新潟では馬券内を外したことがなく、過去4回出走して【3-0-1-0】とこのコースとは抜群の相性を誇っています。軽ハンデの馬は一切結果を残していないレースだけど、軽ハンデのデメリットは一切ないし、今まで凡走している馬は単純に力が足りなかっただけと判断出来るから、普通に力が足りていると思うので軸にしてもいいのかなって思う。
昨秋から坂路で時計が出るようになっているけど、馬場が悪いところを通ったり調整不足で太かったりで満足に力が発揮できていないチグハグな内容も続いているから、条件好転でこれだけ人気がないのは妙味ありすぎ。
香港C以来の出走でここにぶつけてきます。明らかに叩きのレースなんだけど、5度G1で馬券に絡んでいるこの馬は、さすがに実績が抜きん出ている…休み明けでは勝利経験がなくて、使ってから状態が上がっていくタイプではあるけど、流石にここでは能力が抜けているから、勝つかどうかはまた別として凡走することはないんじゃない?58kgの斤量もまったく問題にしないと思います。
当週の追い切りは、栗東のCWコースで和田騎手を背に6ハロン85.5秒、ラスト1ハロン11.4秒をかなり外めを回って馬なりで計時。長めからしっかりと負荷をかけ続けられて息持ちは良くなっているだろうし、1週前までは反応がイマイチだったけど今回は終い重点でラスト1ハロンの時計も優秀で、叩きだとしても恥ずかしい競馬にはならないデキにはあると思います。
極端な瞬発力勝負になったら分が悪いけど、基礎スピードとその持続力は抜けているし、これだけのレベルの馬がここを使うということはさすがに負けられないだろうから、陣営の思惑としては賞金を獲得したいと思って使ってきているとみて、この馬を消すのはあまりオススメできない。
渾身の穴馬
オススメする渾身の穴馬を紹介。
ロッカフラベイビー
福島牝馬ステークスで7着入線してここに挑んできます。4角で凄まじい不利があって、直線入り口で手綱を引きながら、大外に一気に持ち出すという小回りでは致命的な内容となりながらも上がり3番目のタイムを叩き出していた。道中の手応えは抜群で、スムーズだったら馬券内争いをしていたと思うし、あの内容ならG3でも十分やれると思うから、得意の新潟に変わって好走に期待してみようと思いました。
当週の追い切りはモヤで確認出来なかったらしく、映像や時計の確認は出来なかったから判断は難しいけど、前走は満足に競馬をしていないし休み明け2戦目、しかも中1週で状態が一気に悪くなるというのはちょっと考えられなくて、調教師もダメージはなく状態は良いと言っているから力は発揮できると判断してもいいと思います。
昨年の新潟記念では凡走したけど、揉まれる位置取りと馬場が悪かったことを敗因として挙げていて、今回好走するためには外枠に入ることが重要かなって思います。二の脚がつかずに、後方からの競馬となるのは確定的だけど、前走は小回りでも一番最初に動き出してロングスパート戦にも対応出来ていたし、早めの競馬を心がければ3着差し込みがあってもおかしくないかなって思います。
芝2000mでの持ちタイムもステファノスについで2番目に速いし、ここ新潟で出したもの。それなのにこの馬もハンデ戦だから51kgでしょ?その時計は斤量が52kgで出したものだからスピードにさらに磨きがかかって時計を縮めてくる可能性は高いし、展開が向けば勝ちまであってもおかしくない。