天皇賞・春2018のデータ 其の14
天皇賞・春2018のデータ其の14 S
【天皇賞春2018の血統】
例年通りならアノ人気馬は、勝てないはずなんですが…
今週は京都で伝統の長距離G1天皇賞春2018が行われます。長距離のレースは血統を気にする人が多いと思うのですが、今回は血統面から気になる馬について書いてみようと思います。
ところで、このところ当コラムでは危険な人気馬シリーズ?みたいなのを書いてきましたが…
と、ここまではこのような結果になっています。
今年の天皇賞春も格式高いG1として行われるならアノ人気馬は勝てずにたぶん2着か3着か…と思うのですが、果たして???
まずは天皇賞春過去10年の血統別成績。
上記表になく、今年産駒が出走する中で複数回出走して1頭も馬券になっていないのは…
キングカメハメハ【0.0.0.10】
アドマイヤドン【0.0.0.5】
シンボリクリスエス【0.0.0.5】
あたり。
特にキングカメハメハ、アドマイヤドンなどの父ミスプロ系は、エイシンフラッシュで2着が1度ある以外は全滅で【0.1.0.24】と苦戦しています。
ミッキーロケット、アルバートは馬券を買いたいと思っていましたが、血統データから残念な数字になってしまいました。
逆に天皇賞春でよく馬券になっているのがハーツクライ産駒。過去10年では16頭が走って【0.4.3.9】複勝率43.8%と7頭も馬券になっています。今年もハーツクライ産駒はチェスナットコート、カレンミロティック、ピンポン、サトノクロニクル、シュヴァルグランと5頭がスタンバイ。何かしら馬券に絡むかもしれません。
ただしここで注意したいのは好走はするけど未勝利であるという事。
上記はハーツクライ産駒の芝G1場所別成績になります。内訳をみると東京で5勝、中山で1勝、阪神で1勝となっています。
以前は東京以外ではG1勝ちがなかったのですが、昨年暮れにホープフルSでタイムフライヤーが、今年大阪杯ではスワーヴリチャードがG1勝ちをおさめました。ただ、ホープフルS、大阪杯はいずれもちょっと前までG2だったレース。
そう考えるとハーツクライ産駒はG1で頭から買うなら東京でこそと思えます。
特に京都の場合は2着3着が13回もあって未勝利。
人気を背負って外を回すと内をロスなく立ち回った馬にやられたり、早めに動く何かに差されたりの歴史が続いています。
なので、今年の天皇賞春も格式高いG1として行われるならば、ハーツクライ産駒はまた2.3着までと考えるべきかもしれません。
アドマイヤドン産駒はG2専用機?
こちらはアドマイヤドン産駒の重賞クラス別成績になります。ほぼ、アルバートとアドマイヤデウス2頭だけの成績ではあるのですが…
G2だと【5.2.3.6】で複勝率6割越え!なのにG1になると【0.0.0.16】とまったく馬券になってくれません。
今年の天皇賞春も格式高いG1として行われるならば、アドマイヤドン産駒のアルバートは着外に敗れるはずです。
今年の天皇賞春のレベルに問題が…
さて血統的にみると、今年の天皇賞春は例年通りならハーツクライ産駒は勝てず、アドマイヤドン産駒は着外に沈むはずなのですが、ここで大きな問題が1つ。
それは今年の天皇賞春のメンバーレベルです。
G1馬が1頭だけというメンバー構成は過去10年だと2010年の1度しかありません。
その2010年にしても、前走重賞勝ち馬が4頭出走していました。
しかし今年の出走のメンバーを見ると、G1馬は昨年東京でジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン1頭だけ。
前走重賞勝ち馬も日経賞勝ち馬ガンコと阪神大賞典勝ち馬レインボーラインの2頭だけ。ガンコは前走が重賞初勝利、レインボーラインは3歳時にアーリントンCを勝って以来の勝利ですから、この顔ぶれでは到底例年レベルとは言えません。
仮に今年の天皇賞春はG2レベルと考えるなら…逆にシュヴァルグラン=アルバートみたいな馬券もアリなのかな?とも。
過去のデータ通り考えるか、今年はちょっとイレギュラーな年と考えるかで予想も変わってきそうです。
個人的には違う馬を◎に狙うつもりではあるのですが、オッズ次第ではこっそりイレギュラー馬券も押さえようかなと検討中です(笑)
いずれにしても天皇賞・春は当てていいGWにしたいです!