マイラーズC2018のデータ 其の5
マイラーズC2018のデータ其の5 R
【マイラーズカップ2018】
予想考察|過去の傾向とデータ分析
春の京都開催のオープニングを告げる重賞・マイラーズカップですが、京都競馬場・芝1600mで行われる施行条件から安田記念に向けた前哨戦の位置付け。今回はエアスピネルが抜けた1番人気と予想されていますが、休み明け&目標が次の安田記念にある事を考えても付け入る隙は十分にありそう。果たして、マイラーズカップを制覇して一気に本番へ名乗りを上げる馬はいるのか…?
現在の低レベルなマイル路線に新たな風を吹かしてくれる馬の誕生を期待したいです。
【マイラーズカップ2018】予想考察
<過去の傾向とデータ分析>
過去5年の結果は下記の通りです。
着順/馬番/馬名/前走成績
【2017】
【2016】
1着:②クルーガー(中日新聞杯:6着)
3着:④クラレント(ダービー卿CT:14着)
【2015】
1着:⑮レッドアリオン(洛陽S:1着)
2着:④サンライズメジャー(スワンS:2着)
【2014】
1着:④ワールドエース(富士S:1着)
2着:⑤フィエロ(六甲S:1着)
【2013】
2着:⑭サンレイレーザー(六甲S:2着)
<レース展望>
冒頭でも書いた通り、春の京都の開幕を告げるオープニング重賞。当然ながら施行条件は毎年開幕週であり、冬の京都開催から約2か月の期間を経ての開催だけに、芝はキレイに生えそろい密集している状態。つまり、 路面が堅く早い時計が出る馬場コンディションの〝高速馬場〟です。
実際に過去5年の勝ち時計を見ると一目瞭然ですが…
2017年:1分32秒2
2016年:1分32秒6
2015年:1分32秒6
2014年:1分31秒4
2013年:1分32秒6
ワールドエースが勝利した時の31秒台はさすがに異例ですが、例年の平均を見ても32秒台がザラの早い時計での決着が目につきます。この馬場状態を考えても物理的に〝先行して早い上りを繰り出せる馬〟が有利であり、大外から追い込む競馬をする馬は少々割引が必要。基本的には〝内枠・先行馬〟を中心として予想を組み立てたいです。
ちなみに近年は低レベルが深刻なマイル路線ですが、今年のマイラーズカップは当路線では高いレベルで安定しているエアスピネルを含め、新星候補のモズアスコット・ロジクライ・ブラックムーンと骨っぽいメンバーが集結した印象。
<前走の位置取りが重要?>
上記で書いた通り開幕週で先行馬が有利な状況であり、〝前走で先行している馬〟が妙味を含め好相性。
実際に前走・位置取り別のデータを見てみると…
勝率・連対率・複勝率と全て前走で先行している馬がトップの成績。単勝&複勝回収率も共に100%を超える成績であり、「前走で先行している馬の期待値が高い」と言う事が一目瞭然で分かる結果。
ちなみに上位人気が予想されるモズアスコット・サングレーザーの2頭が共に前走で後方の位置取りからの競馬で好走していますが、今回で急に先行する競馬は考え辛く、開幕週の高速馬場で前回と同じ競馬をすれば単純に間に合わず差し損ねる可能性が高そう。
基本的には〝前走で先行競馬⇒今回も前目で競馬をする可能性が高い馬〟を中心に狙いたいです。
<高速決着で4・5歳馬が活躍!>
近年は速い時計での決着が目立つと書きましたが、基本的に軽い舞台での瞬発力勝負は若い馬の方が優れています。
つまり、高速決着で早い上りが求められるマイラーズカップは4・5歳の馬が有利な傾向。
実際に過去5年の年齢別データを見ても…
5歳馬は驚異の複勝率41%で単勝&複勝回収率が共に100%を超える成績であり、人気馬が無難に好走するだけでは無く伏兵の活躍も目立つ1戦。ちなみにおじさんランナーになる6歳馬の成績も決して悪いとは言えませんが、馬券圏内に来た3頭はイスラボニータ(2番人気⇒1着)・サンライズメジャー(5番人気⇒2着)・フィエロ(1番人気⇒3着)と上位人気されていた馬でした。
やはり、妙味や期待値を考えると若い馬を狙うのがベター。今年も馬券の中心は4・5歳の馬からになりそうです。
【マイラーズカップ2018予想考察】のまとめ
<現段階の注目馬>
最後に現段階の注目馬をご紹介します。
<推奨理由>
今回は次の安田記念に向けての叩き台で勝負気配は全く見られないが、休み明けも問題なく先行できる脚質も魅力的で大崩するシーンは考え辛い。ただ、近走のパフォーマンスから時計の掛かる決着がベスト条件だけに、圧倒的な1倍代の単勝オッズほど勝つ確率は高くないはず。その点を含めて馬券的な扱いは2・3着固定で妙味を求めたいです。