皐月賞2018のデータ 其の12
皐月賞2018のデータ其の12 K
【皐月賞2018】
予想考察|枠番確定後の出走馬分析
出馬表&枠番が確定した皐月賞ですが、上位人気が予想されるワグネリアンとステルヴィオは、内と外で対照的な枠に入りました。これは明暗を分ける内・外の枠番と言っても過言ではなさそうです。詳しくは出走馬分析の所にて…。
ちなみに昨年は超高速馬場でインコースを通らないとジエンドの馬場でしたが、今年は先週までの状況+今週末の雨予報を見ると、JRAが意図的に小細工を行わない無い限りタフな時計の掛かる状況でレース開催されるはず。この点も予想の上では重要なポイントになりそうです。不良~重馬場ぐらいまでタフな状況になる事を願っていますが…。
【皐月賞2018】予想考察
<枠番確定後の出走馬分析>
タイムフライヤー
ハーツクライ×母父ブライアンズタイムで闘争心がアリながらも集中力を活かしたいSCタイプ。
前走の若葉ステークスは少頭数・外枠・緩いレースと決して良い臨戦とは言えない状況であり、レースも展開・馬場を考えれば物理的に届くわけのないポジションの中で5着と決して悲観する内容ではない。逆にストレス疲労を残さず大きくリズムを崩す事のない5着はベストに近い着順だろう。2走前のホープフルステークスでは1番人気1着とポテンシャル&格はメンバーの中でも最上位の存在。さすがに雨の影響で内が荒れる事を含め極端な1枠1番は歓迎とは言えないが、今回は少頭数⇒多頭数・Sペース⇒Hペース・外枠⇒内枠と全てに置いて条件面が好転。勝には鞍上の腕頼みになる所もあるが、道悪巧者の内田騎手の手腕にも期待したい。
能力:☆☆☆
適性:☆☆☆
臨戦:☆☆☆☆
期待値:B
ディープインパクト×母父キングカメハメハでL主導~まとまり系。デビュー以来の成績を見ても分かる様にザ・ディープインパクト産駒と言わんばかりの高速上りを繰り出す馬であり、基本的には摩擦の少ない少頭数でスローペースの瞬発力勝負で持ち味を発揮するタイプ。その点を含めても淀みなく流れる傾向のある皐月賞で最終週でタフで道悪の荒れた馬場はどう見てもマイナス材料。そして、これまで摩擦の少ない少頭数のレース経験しかなく内枠で極端に揉まれる競馬になるとレースを投げ出す可能性も…。ディープインパクト産駒の初GⅠ挑戦だけにアッサリとクリアされる場合も想定できるが、人気とのバランスを考えれば、重い印を付けるのはリスクが高いと見ています。
能力:☆☆☆
適性:☆☆
臨戦:☆☆☆
期待値:D
ジャンダルム
キトゥンズジョイ×サンデーサイレンスのまとまり系。デイリー杯2歳ステークスを激走した後のホープフルステークスは、ハイペースの展開を早めに押し上げて2着に粘る非常に強い競馬。あのレース内容を見る限り今回のメンバーでも見劣る事はないが、前走の弥生賞は馬体を10キロ絞りシッカリと仕上げた状況で4番人気3着と少し頑張り過ぎた点はマイナス材料。さらに鞍上が武豊騎手で勝ちに行く強きの競馬も、今回に限れば良いとは言えず。正直な所は皐月賞を先行した負けた後のNHKマイルカップで買いたいイメージ。
能力:☆☆☆
適性:☆☆
臨戦:☆☆
期待値:D
キタノコマンドール
ひと口馬主の界隈では一時の噂となったDMMドリームクラブ(バヌーシー)の馬ですが、クラブ設立の1年目にして2連勝でのクラシック出走は普通に考えてスゴイ事。今回はネームの話題性も含め上位人気が予想される1頭だが、コチラもワグネリアンと同様に摩擦の少ない条件で極限の上りを問われた時に高いパフォーマンスを発揮するタイプ。今回はタフな馬場・淀みなく流れるペース・摩擦の多い多頭数に替わる点で割引は必要だが、コノ馬もディープインパクト産駒の初重賞&初GⅠになる臨戦過程であり切るに切れない1頭。基本的には期待値が低い馬と思いながらも押さえには入れるイメ―ジ。
能力:☆☆☆
適性:☆☆
臨戦:☆☆☆
期待値:D
前走のスプリングステークスは外目の枠からスムーズにレースを進め直線では豪快に差し切る強い競馬。基本的には器用さのないタイプであり外からドーンと差す競馬がベターであり、今回で引き当てた大外の8枠15番はベストに近い枠番。そして、道中の摩擦を少なく直線で追い込むレースを得意としているルメール騎手と馬のキャラも良い形で噛み合いそうなイメージ。ちなみに過去10年でスプリングSを1番人気1着の馬はロゴタイプ・アンライバルドの2頭のみだが、本番の皐月賞では共に1着とパーフェクトな相性の良いローテーション。臨戦過程・枠番と大きな減点材料が見当たらず、現状は信頼できる人気馬と考えています。
能力:☆☆☆
適性:☆☆☆☆
臨戦:☆☆☆
期待値:C
【皐月賞2018予想考察】のまとめ
<オススメの穴馬>
最後にオススメの穴馬をご紹介します。
グレイル
<推奨理由>
デビューからの2戦は上りの掛かるタフな馬場で高いパフォーマンス発揮ており馬場悪化は歓迎材料。前走は重賞で1倍代の1番人気に支持されたハーツクライ産駒・外枠と完全にポカ負けしたパターンだが、単純に切れる脚がなく展開・馬場・位置取りを考えれば物理的に差すのは不可能な位置取りで仕方のない敗戦。ローテーション的には2011年のダノンバラードと被る所があり、思い切った先行策で位置取りショックを仕掛ければ不気味な存在。人気が急落する今回は穴馬として警戒が必要だろう。