阪神大賞典 2018のデータ 其の10
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阪神大賞典 2018のデータ其の10 R
今回は【阪神大賞典2018】予想オッズ1番人気のクリンチャーを徹底分析!
今年の阪神大賞典はクリンチャーとアルバートの一騎打ちムード。ネームバリューを考えても武豊騎手と新コンビを組むクリンチャーが予想オッズでは1番人気ですが、これまで人気にならないキャラでお馴染みの馬が初めて1番人気で相手を迎え撃つ立場で挑む1戦。今回は鞍上の武豊騎手に替わり新たな一面を引き出す可能性もあり、色々な意味で注目していますが馬券の面で考えると別の話…。
それでは馬の適性などを含めて〝クリンチャー〟の徹底分析を行います!
【阪神大賞典2018】予想考察
これまで未勝利戦から7戦連続で手綱を取ってきた藤岡佑介騎手に対して非情にも見えるこの采配ですが、〝結果〟を求めるなら非常に素晴らしい決断と考えています。強い馬に乗れば確実に結果を出す〝武豊騎手〟であり、今後の古馬中距離戦線を占う意味でも注目の1戦です。
<クリンチャーを徹底分析>
まずは成績。
冒頭で〝人気にならない馬〟と書きましたが、
これまでの馬券に絡んだ4回は…
3歳未勝利:1着(244.8倍/14番人気)
すみれS:1着(12倍/5番人気)
菊花賞:2着(30.9倍/10番人気)
京都記念:1着(10.5倍/4番人気)
と単勝オッズは全て二桁であり、最高の人気で4番人気でした。
父ディープスカイ×母父ブライアンズタイムの地味な血統背景を含め好走しても人気にならいのがこの馬の特徴。ちなみに今でのこそ馬主は〝前田幸治さん〟ですが、デビューからすみれステークスは〝ノースヒルズ〟でした。
皐月賞の出走前に名義変更が行われています…。
基本的に良血&高額でデビュー前から注目されている期待馬は、前田さん個人の名義で持つことが多いですが、このクリンチャーは当初はココまで活躍するとは思われていなかったはず。そんな地味な馬が京都記念でレイデオロ・アルアインなどを含めた超良血馬を負かすって競馬の奥深さです。
では、そろそろ本題の方へ移りますが…
今回は武豊騎手に乗り替わりどの様な競馬を見せてくれるのか?まずは過去に好走したレースを中心に分析を行います!
【すみれステークス】
ラップ:12.6 – 11.6 – 11.9 – 12.4 – 12.1 – 12.3 – 12.3 – 12.0 – 11.8 – 11.0 – 11.7 (35.7-36.0)
デビュー戦を大敗⇒未勝利戦を圧勝して世間の評価も半信半疑で挑んだ1戦だが、レースは2番手追走から直線では後続をグングン突き放し4馬身差の完勝。この段階で過去のすみれステークスの勝ち馬よりは数倍上のポテンシャルであり、本番でも馬場コンディション次第ではチャンスがあると思えたレースでした。ちなみにこのレースを見て〝長距離・タフな時計の掛かる馬場が得意な馬〟と認識しましたが、続く皐月賞で想像を遥かに超える競馬を…。
【皐月賞】
ラップ:12.1 – 10.8 – 12.2 – 11.7 – 12.2 – 12.4 – 11.9 – 11.4 – 11.4 – 11.7 (35.1-34.5)
基本的に高速馬場でハイペースのなる皐月賞は「高速マイラー適性」が求められる1戦であり、
〝クリンチャーが得意とする条件とは真逆の舞台〟です。普通に考えれば〝求められる適性が全く違い〟見せ場なく惨敗する局面ですが、最後の4コーナーでは勝ちそうな抜群の手応えで結果的には4着を確保。好走の理由は色々と考えられるが決してフロックでは無くコノ馬のポテンシャルと評価できる1戦。そして、何より高速馬場に対応した点が1番の驚きでした。
【菊花賞】
13.2 – 12.6 – 12.0 – 13.1 – 13.2 – 13.5 – 14.5 – 14.3 – 13.5 – 13.0 – 13.1 – 12.9 – 13.4 – 12.7 – 13.9 (37.8-40.0)
史上稀に見る極悪馬場で近年の中央競馬では最も時計の掛かる馬場行われた菊花賞。例年の菊花賞より15秒以上も遅い決着になり〝バテないスタミナの持ち主〟が上位を独占したレースになりました。皐月賞では超高速馬場に対応はしたが、血統背景やこれまでのレース内容を見ると同馬にはベスト件であり〝この様な条件がクリンチャーの本質〟と見ています。
【京都記念】
ラップ:12.5 – 11.5 – 13.3 – 13.0 – 12.7 – 12.6 – 12.2 – 12.2 – 12.2 – 11.8 – 12.3 (37.3-36.3)
個人的に調教は見ないで予想するタイプですが、
明らかに以前の休み明けとは違い調教時計を詰めており充実度が伺える稽古を披露。この時の馬場コンディションは前日から雨が降り「時計の掛かる馬場」であり、クリンチャーが最も得意として有力所が苦にする最高の馬場でした。それでも実際にアルアイン・レイデオロ。モズカッチャンを負かした点は事実で評価するべき1戦ですが、〝人気薄で他の馬からのプレッシャーを受けない事が最大限に活きたレース〟に見えました。
つまり、これが上位人気になり他の馬からマークされる立場になった時にどうなるか?これが今回の阪神大賞典ではひとつポイントになりそうです。
最後に新コンビとなる〝武豊騎手〟も予想の上では重要な存在。基本的に前哨戦では次の本番に向けての騎乗をする騎手だけに、今回の阪神大賞典はあくまで天皇賞(春)を勝つ為にある1戦。その点を含めても「馬の適性・力を確かめる=次に向けてのお試し騎乗」をする可能性が高い。どの位置でどの様な競馬になるのか想像するのも難しいですが、〝4・5番手のポジションから使える脚を確かめる騎乗をするのではないか?〟と考えています。
前走の京都記念こそ3・4番手から差す競馬がキレイにハマったが、あの時は時計の掛かる馬場で、他の馬から一切マークを受けずスムーズに追走できた事が大きな勝因。今回は馬場コンディションも違えば1番人気で他馬からマークされる立場で挑む1戦。ポテンシャル的には非凡なモノがありこの中ではトップクラスと見ていますが、前回で本命を打てなかったので、このタイミングでわざわざ本命を打つのはギャンブルの視点で考えても合理的には思えず…。圧倒的な人気が予想されるだけに飛んでもOKぐらいの考えで印は打つ予定です。
今回のまとめ
<オススメの穴馬>
最後にオススメの穴馬をご紹介します。
ムイトオブリガード
<推奨理由>
無謀にも思える格上げ挑戦だが、前走は初の芝・長距離で逃げると圧巻のパフォーマンスを披露。
これまでは適性外の条件を使われ本来の力を出せずにいた可能性もあり、仮にも芝の長丁場がベストの馬であれば今回は絶好の狙い目になる可能性も…。停滞したコノ路線で格上げ挑戦&初重賞挑戦の鮮度もあり狙う価値は十分にある。