ファルコンS2018のデータ 其の2
ファルコンS 2018のデータ其の2 U
ファルコンSの過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【1-0-0-5】連対率17%
▶2番人気【2-1-0-3】連対率50%
▶3番人気【1-2-1-2】連対率50%
▶4番人気【1-1-0-4】連対率33%
▶5,6番人気【0-0-2-4】連対率0%
▶7~9番人気【0-0-2-22】連対率0%
▶10番人気下【1-2-1-48】連対率6%
前走着順
▶1着【2-1-1-38】連対率7%
▶2着【1-0-0-4】連対率20%
▶3着【0-1-0-4】連対率20%
▶4,5着【0-2-1-13】連対率13%
▶6~9着【2-1-3-11】連対率18%
▶10着下【1-1-1-18】連対率10%
脚質
▶逃げ【0-0-0-6】連対率0%
▶先行【1-2-3-16】連対率14%
▶差し【3-3-2-38】連対率13%
▶追込【2-1-1-28】連対率9%
人気薄が必ず馬券に絡むレース
2012年から1400mに変更されて開催されているから、近6年を参考にすると、最初は4年連続で二桁人気の馬が馬券に絡んでいたように、かなり荒れているレースで、上位人気が2頭ずつ馬券に絡んでいる直近の2回も5番人気以下の低評価の馬が好走しているからね…上位人気のみで決まるとは流石に思えません。
ただ、人気薄の活躍が目立っていると言っても、極端に荒れた年はなく、1400m開催になってからも5番人気以下に推された馬が必ず2頭ずつは毎年馬券に絡んでいる。推奨している2頭軸マルチ馬券で5番人気以下から2頭選んで後は手広く選ぶというのがデータ的には理想かなって思います。
前走着外からの巻き返しも多い
前走で馬券内に入線している馬の好走率が他の重賞レースに比べてもかなり低く、前走で6着以下だった馬が半数以上を占めています。前走1着だった馬は2勝しているけど、そのどちらもが1400mのレースでのもの…距離適性がかなり重要だと言えるんじゃないかな?
巻き返しが多いのもそういった理由で、巻き返して来る馬の大半が1600m以上のレースからの参戦なんだ。1400mで結果を残しているけど1600mのレースに使われて大敗して、人気を落としている馬がこの得意条件で好走しているというパターンが非常に多く、そういった馬を中心に予想するだけで的中出来るかも?
前走レースに関して良く馬券に絡んでいるのが、クロッカスS、朝日杯FS、アーリントンCとこの3走からの臨戦が相性が良いんだけど、今年はアーリントンCの施行時期が変更されて、まだ行われていません…クロッカスSや朝日杯FSに出走していた馬が中心となりそうです。
前残りに注意
過去の傾向を見る限り、差し馬や追い込み馬の活躍が顕著なんだけど、決定的な違いがあって、ビッグアーサーが勝利した高松宮記念の日から超高速馬場になっているという点。差し馬や追い込み馬のみで決着した年もあったくらいなのに、例年より馬場が速い中で行われた昨年の同レースは先行した馬が2頭馬券に絡んでいる。前めで競馬をする馬を本命視すると良いと思います。
毎年前傾ラップになっているから後方一気の馬が台頭していたんだけど、馬場の速かった昨年のラップが少し異なっていて、ラスト3ハロンは継続的にラップが落ち込んでいかずに先行馬もひと脚使って直線入り口で加速できているのが明確に違うんだ。今年もそういう展開になるのなら後方一気の馬は届かないと思う。
好走が期待できる馬を3頭紹介
出走馬はまだ確定していないけど、今回は現段階で好走が期待できる馬たちを紹介
ダノンスマッシュ・アサクサゲンキ・フロンティア
☆ダノンスマッシュ
朝日杯FSで5着に入線してこのレースに挑んできます。躓いて出遅れちゃったんだけど、前めで競馬をして結果を残してきていた馬で、ああいう後方からの競馬になっちゃうと、ちょっと持ち味が活きなかったかなって判断しています。元々1400mでも先行していた馬だから…。スムーズだったら2着はあったと思う。
1週前の追い切りは、北村友一騎手を背に、栗東のCWコースで6ハロン80.0秒、ラスト1ハロン11.4秒を強めに計時して併せた僚馬に先着してきていました。前走時もそうだったんだけど、CWで抜群に動く馬で今回も終い重点でラストは破格の時計を出しているのに全体時計も言うことなし…ポテンシャルは相当高いし、前走は折り合い面を考えて直前は強い調教はしなかったんだけど、今回は2戦2勝の1400mに短縮ということもあって結構しっかりやっています。巻き返しは間違いない!
未勝利を勝利した時のラップがかなり良くて、前半はある程度流れたのにラスト3ハロン11.8-11.4-11.8というひと脚を要求される展開で先行しながら楽勝した。テン以外は12秒台を刻まないレースだったし、ちょっとポテンシャルが高すぎるね…安田調教師は朝日杯FSの時にもかなり自信のある発言をするくらいこの馬の能力を評価しているし、かなり強いと思っていて、正直このメンバーなら鉄板級です。
唯一の左回りだった新馬戦で負けているから左回りがどうかという意見もあるけど、まず抜け出す時の脚がね、まったく今現在のフットワークを使えていなかったんだ。キャンターでもしてるのかと思うくらい脚に力の入っていない走法で、左回りというより競馬をわかっていなかったという感じが強い。ソラも使っていたようだし、解消された今は問題ないと思う。
☆アサクサゲンキ
この馬も朝日杯FSからこのレースに挑んできます。血統的には短距離馬という感じはしないんだけど、外回りのマイルで好走出来ない以上、気性的に短い距離で好走しているというタイプで、距離短縮がプラスに働く1頭かな。1400m以下では馬券外に飛んだことがない以上、ここでも重い印を打つ必要があるんじゃない?
1週前の追い切りは栗東の坂路で4ハロン51.8秒、ラスト2ハロン12.4-12.7秒を一杯に計時して、併せた僚馬に2秒近く先着する意欲的な追い切りを消化。元々これくらいの時計を出していたけど、騎手が乗って51秒台はあったけど、助手が騎乗してというのはパワーが着々と付いている証拠かな。ちなみに先週の坂路は少し時計の掛かる馬場だったから、これはかなり速い部類に入ります。2週前も一杯に追われて51秒台をマーク。勝負気配が伺える。
ベストは間違いなく1200mだと思うけど、中京コースって3角から直線までずっと下りだから、1400mをギリギリこなせるような馬でも脚の使い所一つで最後まで脚色が鈍らずに好走させることが出来ると思う。1600mでは長かったとはいえ折り合いに苦労する面は見られなかったし、上手くスタートを決めれば、馬券内争いには台頭してくるんじゃない?武騎手の手腕の見せ所だ。
☆フロンティア
1600mばかり使われていたんだけど、満を持して1400mに距離短縮して挑んできます。昨年の新潟2歳Sは、スローペースを先行して上がり3ハロン32.9秒をマークして勝利…これがあったから距離延長を見越して控えた次の2走が間違いで、どちらも軽い走りをする馬にキレ負けしちゃった。短い距離では前めで競馬をしてこその馬だから、距離短縮が良いとかそういう問題ではなく、前めで競馬をしそうだから、好走の可能性があると思いました。ちなみに1400m戦はラップタイム的に等速になりやすく、上がり3ハロンも極端に速い時計は求められないから、控えてもある程度の好走は出来そうなんだけど。
1週前の追い切りは、レースでも騎乗する川田騎手を背に栗東の芝コースで6ハロン83.1秒、ラスト1ハロン11.7秒を一杯に計時。時計自体は平凡だけど、全身を使えた伸びやかなフォームでこの馬の走りが出来るという点に関しては問題なさそう。2週前はCWで終い重点ながらCWでラスト1ハロン11.5秒という脚力も披露しているし、休み明けにしてはいい仕上がりで出走出来そう。
レースでの内容と調教での動きが一致していない馬で、距離短縮で一変する可能性があるのは否めません。調教では弾けそうな雰囲気があるのに、レースでは何か足りないという中内田厩舎からの発言からもそれが伺える。勝ち負けはどうかと思うけど、この馬も圏内争い濃厚かな。