弥生賞2018のデータ 其の3
弥生賞2018のデータ其の3 U
弥生賞の過去のデータ
人気と連対率
▶1番人気【5-2-0-3】連対率70%
▶2番人気【3-1-3-3】連対率40%
▶3番人気【0-1-1-8】連対率10%
▶4番人気【0-2-0-8】連対率20%
▶5番人気【0-1-2-7】連対率10%
▶6~9番人気【2-2-3-33】連対率10%
▶10番人気下【0-1-1-35】連対率3%
前走着順
▶1着【8-4-1-42】連対率22%
▶2着【0-2-5-8】連対率13%
▶3着【0-0-1-10】連対率0%
▶4着【1-2-1-8】連対率25%
▶5着【1-0-0-6】連対率14%
▶6~9着【0-2-1-16】連対率11%
▶10着以下【0-0-1-7】連対率0%
脚質
▶逃げ【1-0-0-10】連対率9%
▶先行【5-6-3-28】連対率26%
▶差し【3-3-6-23】連対率17%
▶追込【1-1-1-33】連対率6%
1番人気馬に注目
過去10年のデータを見てみると、1番人気馬は連対率70%という驚異的な数字を残している。昨年も2着と3着は人気薄の馬が入線していたけど、勝利したのは1番人気馬だったし、人気を集めている馬は素直に信頼していいと思う。
弥生賞は出走馬のレベルが毎年思いっきり異なるんだけど、重賞勝利馬が非常に多かった2015年は荒れて、圧倒的に強い馬が数頭出走してきた2016年は上位人気のみで決着と、かなりわかりやすい決まり方をしている。今年の出走馬を見てみると、マカヒキやリオンディーズ、エアスピネルといった馬が出走していた2016年を彷彿とさせるメンバー構成で、人気馬を素直に信頼していいと思います。
今年は上位人気のみで決着すると思うから、あまり気にしなくていいとは思うんだけど、中穴や人気薄の馬が馬券に絡む場合でも、その馬は重賞を制していたり、OPレースや重賞レースで好走経験のあるような実力のある馬だけ…もし人気薄の馬を選ぶなら実績を重視。今年でいうならかろうじてサンリヴァルくらいかな。
勝ち馬のほとんどが前走1着馬
このレースは皐月賞の優先出走権を与えられるレースであり、ローテーション的に皐月賞の前哨戦として最適だから、世代最強レベルの馬が出走してきます。だからここで勝利するような馬は、基本的に過去出走したレースで凡走はしていません。ここ4年連続で勝ち馬は連対率100%を誇っている。
2着や3着に入線出来そうな馬なんだけど…今年は牡馬のレベルがかなり高いと言われていて、それでいて出走予定の馬は朝日杯馬、ホープフル2着馬、3連勝で重賞2勝を飾っている無敗馬とトップレベルが複数。2016年と本当に重なるところがあって、あの時は上位人気のみで決着…
しかもその上位3頭はそれぞれ連対率100%を誇っていて、4着は5馬身も差が開いていたから…OP以上のレースを3頭とも制していたことを考えれば、ダノンプレミアム、ワグネリアン、ジャンダルムの3頭で決まっちゃうんじゃないかな?
脚質は不問
逃げ馬や追い込み馬といった極端な脚質の馬は活躍出来ていなくて、先行馬や差し馬の好走が目立つんだけど、有力馬は皐月賞を意識した位置取りでの競馬をすると思うから、現時点での内容から脚質を判断して予想するのはやめておいたほうが良いと思う。
今回は少頭数だし、前走でダートに使われていた馬や未出走馬など正直勝負にならないような馬が多くて実質7頭立てみたいなものだから。有力馬は前めで競馬が出来る以上、3着に入る可能性があるとすれば後方一気でレースの流れに関係なく自分の競馬をする馬だけだから、トラストケンシンがもしかしたら3着に入れるくらいかな。
逆に先手を奪う競馬や有力馬と同じような位置取りで競馬をする馬は厳しいんじゃないかなって思います。
好走が期待できる馬を3頭紹介
出走馬はまだ確定していないけど、今回は現段階で好走が期待できる馬たちを紹介
ワグネリアン・ダノンプレミアム・ジャンダルム
3連勝でこのレースに挑んできます。福永騎手曰くかなり効率的な走り方をするらしくて、体幹がぶれずに推進力をすべて前に注ぎ込めるからこその末脚の威力の持ち主。小気味よいピッチ走法が特徴の馬なんだけど馬が成長してきて少しゆったりとしたフォームになっているみたい。距離延長も問題なくこなせると思います。
1週前の追い切りは、藤岡康太騎手を背にCWコースで6ハロン80.1秒、ラスト1ハロン12.0秒を一杯に計時してきた。馬場の真ん中辺りを通っていたとはいえ、時計は優秀で先週の1番時計だし、2週前なんか同じくCWで6ハロン78.5秒という驚異的な猛時計を先週より外めを回って計時していた。前哨戦だけど仕上がりは良さそう。
持ち味的に中山コースは向かないという意見も目にします。確かに、広いコース向きではあると思うけど、前提として体幹がぶれないという特徴を持っている馬だから、小回りのコーナーでもしっかり前に推進力を伝えられると思うし、する競馬が変わるだけでまったく問題ないと思います。凡走はちょっと考えられないかな。
☆ダノンプレミアム
朝日杯FSを勝利してこのレースに挑んでくる馬。デビュー前に怪物扱いした1頭でしっかりと無敗でクラシック戦線に名乗りを挙げてきました。前走は前半で折り合いを欠きながら、最後はきっちり脚を伸ばして勝利したように、能力は規格外で間違いなく現時点では世代トップの実力があると思います。G1で先行して上がり最速をマークしちゃうのはちょっと強すぎて他馬が可哀想…汗。
1週前の追い切りは栗東のCWで6ハロン85.0秒、ラスト1ハロン11.2秒を馬なりで計時してきた。終いの脚力とパワフルな動きは言うまでもなく素晴らしいんだけど、もうひとつ注目したのはコーナーを回ってくるときの折り合い。朝日杯の1週前の時は明らかに行きたがって折り合いを欠いていたけど、今回はしっかり折り合いをつけてゆったりと直線に向くことが出来ていた。朝日杯の時のような追い切りだったら今回の距離延長で評価を下げていたところだけど、これで死角がなくなった。
この馬の場合、相手関係よりも直線までに折り合いを欠かずにスムーズに道中を運べるかが鍵を握っています。今まで先行して競馬をしているけど、走りと時計の出し方を見る限り脚を溜めるような競馬をしても抜群にキレそうで、すべてがハイレベル。この馬が馬券内争いに加われないのは、例えトライアルだとしてもありえないかな。
☆ジャンダルム
昨年からG1に格上げされたホープフルSで2着に入線して弥生賞に出走してくる。ホープフルSでは勝ち馬に上手く目標にされて負けちゃったけど、距離は問題なくこなせること、勝ちに行ってのあの内容だからそこまで悲観するほどのものではないと判断しています。池江調教師が「ちょっと太かった、仕上げミスだった」と武騎手に謝ったくらいだし、絶好の状態で出走してきたわけでもないというのも、今回パフォーマンスを上げてくる可能性が十分あると思わせるもの。
1週前の追い切りは、CWでサトノノブレス、サトノダイヤモンドと併せ馬をされて6ハロン83.1秒、ラスト1ハロン11.4秒を大外を回って一杯に計時して、この2頭に最先着していた。まだちょっと太く見えたけど、池江厩舎の大将格と併せられるほどの実力の持ち主で、陣営のこの馬に対する期待度は言うまでもない。走りも素軽くて順当に仕上がりそうです。
折り合いに不安のある馬ではなく、前走も自分から動く強気な競馬で他馬を押さえ込む内容。こういう競馬を武騎手がする時は相当能力が高い証拠で、素質に関してはこのメンバーに入ってもまったく見劣りしません。ハイペースを早めに押し上げるというちょっとチグハグな競馬になってしまったけど、それで2着を確保出来るんだから…ここでも間違いなく好走してくると思う。ただ、あくまでトライアルということを考えると、皐月賞を見越した競馬をするだろうから、2着3着付けが良いのかも?