ダイアモンドS2018のデータ 其の1
ダイアモンドS2018のデータ其の1 M
2018ダイヤモンドステークスを予想する際に必要となる、過去に行われたレースからのデータを分析していきます。有利な条件でレースが出来る脚質は先行馬か?差し馬か?有利な条件でレースが出来る枠順は内枠か?外枠か?また種牡馬別の成績などについても言及していきながら、ダイヤモンドステークスで好走している馬について見ていきましょう。
今週は重賞が4つとお腹いっぱいになりそうなプログラムとなっていますが、その中でも異質な存在をみせているのが「ダイヤモンドステークス」
です。
ダイヤモンドステークスは東京芝3400mという条件で行われますが、実はこの条件で行われるレースは1年間でダイヤモンドステークスだけなんです。
3400mという条件で行われる重賞があるんだから、準オープンかオープン特別で同じ条件のレースをやればいいのに…と思わずにはいられませんが、とにかく3400mという条件はダイヤモンドステークスだけなので、毎年長距離に特化した馬が出走してきます。
中でも注目なのは2014年、2015年とダイヤモンドステークスを連覇している “フェイムゲーム” です。
3連覇を目指した2016年は2着。そして、昨年も出走していて6着と普通に考えれば力を落としていて、「今後はもう終わる一方」という評価をしたくなりますが…。フェイムゲームはここからが凄くて目黒記念1着、ステイヤーズステークス2着と脅威の巻き返しを見せています。
フェイムゲームは今年で8歳
長距離戦はベテランが活躍できるレースなので、8歳ならまだいけると期待をさせてくれますが、
果たしてフェイムゲームは3年越しで3回目の勝利を飾ることが出来るのか?興味は尽きません。
もし、勝ったら凄いですよね。
イチローが今年200本ヒットを打つくらい、インパクトがある事だと思います。
そんな興味深いダイヤモンドステークスを攻略するべく、このレースで好走している馬はどのような馬なのか?過去のデータから好走確率の高い馬を探っていきたいと思います。
ダイヤモンドステークス過去のデータ分析
長距離戦ながら、最後の直線勝負となるレース
まず、最初に注目したのは脚質別成績です。
以下はダイヤモンドステークスにおける4コーナーでの順位別成績です。
データを見ると分かるとおり、先行馬よりも差し馬の方が好成績を収めています。
普通、長距離戦になればなるほど、スタミナ勝負のズブズブの流れになって、末脚勝負にならない傾向にありますが…
ダイヤモンドステークスにおいては、毎年直線での末脚勝負になっています。
広い東京競馬場で行われるので、各馬がポジション争いに神経を使わない点から、ゆったりした流れになる事が要因だと言えます。
ちなみに過去の上がり3ハロンの順位別成績を見てみると…
と、上がり3ハロンの順位が1~3位の馬が
【9.8.4.9】と抜群の安定感を誇っているので、前々で粘り込む馬よりも後方から差してくるような馬を上位にとった方が的中率は上がりそうです。
東京競馬場では珍しい外枠有利のレース
次に枠順別成績を見てみましょう。
7枠、8枠と外枠の馬が好成績を残しています。
ダイヤモンドステークスは東京競馬場を1周半回るレースですが、一般的に1周以上回るレースにおいては内枠が有利となることが多いです。
実際に東京芝2400mのレースなどは、極端なほどに内枠有利というデータが出ている中で、ダイヤモンドステークスは外枠が有利というデータが出ています。
ダイヤモンドステークスが行われるのは「冬の東京競馬最終週」。芝の発育が悪い冬の時期に何度も芝のレースが行われれば、当然、馬場は悪化します。距離ロスなく内を通るより、ある程度距離のロスがありながらも馬場の良い外を走れる方がメリットがあるという事です。
スタミナとスピードが必要なレースなので休み明けは辛い
最後にレース間隔別の成績を見てみましょう。
2ヶ月半以上間隔をあけて出走した馬の成績が悪く、直近でレースを使い、体が温まっている状態の方が好成績であるという事が分かります。
一般的にスピード能力が必要とされるレースほど
休み明けの馬が苦戦する傾向にあるのですが、最後の末脚が求められるダイヤモンドステークスでも同様の傾向を見せています。
ただ、3400mという長丁場なので当然スピードだけでは乗り切れません。
種牡馬別の成績を見てみると…
ハーツクライ、ダンスインザダークというサンデー系の中でも名うての長距離砲種牡馬が1,2位を占めており、長丁場を乗り切るだけのスタミナが必要であることを示しています。
ただ、長距離戦に弱いディープインパクト産駒も
それほど悪い成績ではないので、その点も頭に入れておいた方が良さそうです。
以上が2018ダイヤモンドステークスを攻略するための主たるデータです。
まとめ
ダイヤモンドステークスは東京芝3400mという特殊条件でのレースになるので、例年の傾向がより重要になります。長距離戦としては珍しい “末脚勝負”のレースになりますので、前々で粘り込むタイプの馬ではなく、直線でしっかりとした末脚を使える馬を選びたいです。