フェブラリーS2018のデータ 其の8
フェブラリーS2018のデータ其の8 U
フェブラリーSの過去のデータ
まずは、フェブラリーSの過去のデータを見ていきましょう。
人気と連対率
▶1番人気【4-1-2-3】連対率50%
▶2番人気【1-2-2-5】連対率30%
▶3番人気【2-2-2-4】連対率40%
▶4番人気【0-1-1-8】連対率10%
▶5,6番人気【0-2-0-8】連対率20%
▶7~9番人気【2-2-3-33】連対率10%
▶10番人気下【1-0-0-68】連対率1%
年齢
▶4歳馬【3-3-1-29】連対率17%
▶5歳馬【5-2-3-15】連対率28%
▶6歳馬【2-1-4-34】連対率7%
▶7歳上【0-4-2-51】連対率7%
脚質
▶逃げ【1-0-0-9】連対率10%
▶先行【6-4-2-27】連対率26%
▶差し【2-2-7-48】連対率7%
▶追込【1-4-1-44】連対率10%
ヒモ荒れ程度♬
二桁人気馬が馬券に絡んだのは過去10年でたったの1回しかなく、その馬は評判はかなり高かったコパノリッキー。この馬はその次の年も勝利して連覇したし、実力の伴っていない人気薄の馬が好走することは皆無だと思っていいです。
上位人気馬の活躍が非常に目立つレースで、近年は1~3番人気に推された馬が4年連続で2頭馬券に絡んでいて、近年の傾向からいくと2頭軸のマルチ馬券を3連単で購入すると的中しやすそう。能力の高い馬を中心に予想するだけで良いレースです。
ただ、ひとつ重要なのは上位人気馬の活躍が目立つと言っても、上位人気のみで決着した年は一度もない。5番人気以下の中穴人気の馬が良く好走するレースで、ある程度手広く予想するのが良さそうです。
若い馬を中心に
4歳や5歳の台頭が近年は顕著で、6歳以上の馬がなかなか好走出来ていません。馬場状態から判断すると時計が速くなりやすくて、スピード面でどうしても劣る高齢馬にはなかなか厳しい展開となる。ここ10年の勝ち馬10頭のうち8頭が4歳か5歳馬となっています。
7歳以上で馬券に絡んだ馬のほとんどが若い時に好走していたリピーター馬で、7歳以上でフェブラリーSに初挑戦する馬で馬券に絡んだのは地方所属だったフリオーソのみ。中央馬を相手にしても6戦連続連対中の馬だったから、今回7歳以上の馬はベストウォーリアやアスカノロマン、インカンテーション以外は全消しでもいい。
それとこれは年齢にも関係しているんだけど、過去10年で前走3着以内ではなかった馬というのはたったの4頭しか馬券に絡んでいない。ちなみに掲示板さえも確保していなかった2頭はともにチャンピオンズカップからの巻き返しで、フェブラリーSで3番人気以内に推されていた。データでかなり絞れそうなレース。
基本は先行馬
芝スタートのダートマイルG1ということもあって、前半は速いペースながら終いもある程度速いラップを刻むことを要求される、ハイペース適正の高い馬が好走しやすいレースとなっています。レースの流れにのった先行馬がそのまま押し切ることも多く、コース適性も非常に重要になってきます。馬場状態で変わってくるけど、先行馬を選ぶならバテない持続力タイプの馬が良いと思います。
直線が長いコースというだけあって、3着に差し馬や追い込み馬が入線することがめちゃくちゃ多いです。近年は先行馬のみで決着することなんてほとんどなく、必ず1頭は決め手のある差し馬が馬券内に入線。力のない先行馬が早めに脱落しやすい分、後方一気の馬に展開が向きやすい。
まあ外枠が有利なんだけど、これは芝スタートのダートコースあるあるで、芝の切れ目の関係で外枠のほうがスピードの出やすい芝コースを長く走れるから。1枠1番は一切馬券に絡んでいないから、極端な話ここに入った馬は即消しでもいいかも…。
好走が期待できる馬を3頭紹介!
出走馬はまだ確定していないけど、今回は現段階で好走が期待できる馬たちを紹介。
なぜこの3頭がオススメなのか理由を紹介。
昨年のこのレースの覇者で、チャンピオンズカップを勝利してここに挑んでくる。東京のダートマイル戦では一度も連対を外したことがなく、この馬にとっては絶好の舞台。良くも悪くもスタートで決まるような馬で、今回も比較的許容範囲の出負けだった前走時のようにプール調教を課しているから、勝負圏内じゃないかなって判断している。
プール調教で可動域が広がったというのもあるけど、それよりもかなり狭いところで1頭で泳ぐからゲート内でのチャカつきも抑えられる。1週前の追い切りは栗東の坂路で4ハロン51.1秒、ラスト2ハロン12.0-12.1秒を一杯に計時してかなり迫力のある動きが出来ていた。首のリズムも良く、フォームが安定していて1週前のデキにしては何も言うことはなし。
この馬ゴールドアリュール産駒なんだけど、フェブラリーSが良馬場で開催された近年で5回連続で必ず連対しているというデータも出ている。4角先頭と2番手が2着と3着を確保したレースで、1頭だけ他馬とは違う伸び脚で差し切った前走を見る限り、スムーズに走ればこの馬が一歩も二歩も能力的には抜けているから、鞍上は引き続きムーア騎手だし、軸には最適。
ちなみに、前走時も言ったけど…川田騎手が大出遅れして5着に敗れた南部杯で、このメンバーでは圧倒的に抜けているというコメントを残していたけど、相手にはコパノリッキーやベストウォーリア、カフジテイク等がいたにも関わらず…。狙うしかない!
根岸Sで久しぶりに1着入線して、このレースに挑んでくる。展開が向いたのはあるけど、渋った馬場で得意ではない1400mで差し切るんだから完全復活!騙馬になってから、なかなか馬体重が戻りきらないことが低パフォーマンスの要因だったけど、調教で速いところをやりながらもしっかり戻してきたところを見ると、いよいよ充実期かなって思います。
1週前の追い切りは美浦の坂路で4ハロン58.8秒、ラスト2ハロン14.5-14.3秒を馬なりで計時。中2週だから1週前は調整程度の登坂だった。当週の追い切りの動き次第にはなるんだけど、馬体には張りがあってデキ落ちは感じられません。当週の追い切りは内田騎手が跨るようだから、コメントにも注目。
この馬が末脚を発揮出来る条件というのが2つあって、砂をかぶらないこととスムーズに外に出せること。前走はこれが2つともクリア出来た上でのあのパフォーマンスだったから、単純に外枠にはいったからとかではなく、回りの同型との兼ね合いで狙うかどうか決めたいところ。キングズガードより外めの枠に入れば1枠2番でも狙える。
昨年の武蔵野Sの覇者。2015年にこのレースで2着に入線したように、東京のダートマイル戦で多数の好走経験があって、前めで競馬をする馬の中では減点材料もなく、期待出来る1頭かなって判断しています。昨年の大敗はむちゃくちゃなペースで無理やり逃げてしまったことが要因だし、この馬のリズムでスムーズに走ることが出来ればかなりしぶといタイプ。
1週前の追い切りは、CWコースで6ハロン82.9秒、ラスト1ハロン12.1秒を大外を回って一杯に計時。実弟と併せて遅れていたけど、この馬自身の調教での持ち時計と比較しても、過去好走時のものと遜色がないものだし、あまり気にしなくていい。8歳には見えない動きの軽さで、多少ズブさは感じられたけど、1週前にしては上出来。
東京のマイルは一番合うという陣営のコメントからも、ここ一本に絞った仕上げというのがわかるし、かなりの勝負気配が伺えます。後ろからいって良さが出るタイプではないから積極的な競馬をするだろうし、期待値はかなり高め。追って終いがしっかりしている先行馬だから、直線を向くまでの手応えさえ良ければ馬券内は堅い。三浦騎手の手腕に期待。